上砂川第6回仮装盆踊り大会

訪問日:2007年8月13日(月)

場所:北一条線買物駐車場(旧上砂川駅裏駐車場)

上砂川町は三井のヤマの街として昭和24年砂川町から独立し,全盛時には人口3万を超えて全道一の人口密度を誇る町となったが,昭和62年に炭鉱が閉山し,現在では人口4千人余りにまで減少している。そんな中で,盆踊りだけは全町あげての一大イベントとして昔ながらに毎年開催されている。商工会議所のホームページでも「当日は町の人口をはるかに上回る1万人余の大観衆が集い」「音楽と光を組み合わせた花火や仮装炭鉱盆踊り大会」などと威勢のよい触れ込みがされており,ぜひとも訪ねてみたいと思ったのである。

 

イベントは15時30分から始まり,盆踊りの前にそばの早食い競争や○×クイズなどが行われたようである。商店街では盆踊りに合わせて協賛大売出しを実施していた。

会場は平成6年に廃止された旧JR函館本線上砂川駅裏の駐車場である。

ビールパーティーも兼ねているため,たくさんの出店があった。

子供盆踊りは18時5分から19時までで,途中寄り道しすぎたため到着が遅れて見ることができなかった。

19:10〜20:30 第6回仮装盆踊り大会

仮装は団体優勝が5万円,個人優勝が2万円。仮装盆踊りとしては比較的早い時期の開催のため,遠方からも参加者があったようである。踊りに輪は2重をなしており,内側の輪は時計回りに,外側の輪は反時計回りで回っていた。

唄い手は女性3人が交代で務めていた。1人はお師匠さんという感じで,順番が回ってくる度にほとんど無限と言ってよいぐらいにいろいろな歌詞を繰り出してくる。またこの方のみ,出だしの「ハァ」を4拍伸ばす完全なI型で唄っていた。

2人目は少女のように澄んだ歌声で,「北海名物」の「メイ」の部分を高く唄っていた。個人的な癖と思われるが,ほかでこの唄い方は聞いたことがない。「ハァ」が3拍であるほかは,かなりI型に近い唄い方である。

3人目は初心者のようで,ほとんど毎回出だしでつまずいて,他の唄い手の助けを借りて歌い直しており,しかも歌詞は同じものばかりを繰り返していた。

唄われた歌詞は次のとおりである。ほかの地域では唄われていないものも多く含まれている。歌詞はこのあとまだまだ増えていったと思われるが,ほかの盆踊りも見たかったので,20時前に会場を後にした。

大人盆踊り動画1(4.4MB)

大人盆踊り動画2(4.4MB)

北海名物 数々あれど おらが国さの 盆踊り
五里も六里も 山坂越えて 逢いに来たのに 帰さりよか
波の花散る 津軽の海を 越えて蝦夷地へ いつ来たか
高い山から 谷底見れば 瓜や南瓜の 花盛り
揃ろた揃ろたよ 踊りが揃ろた 笛や太鼓の 音も揃ろた
盆の十三日 二度ある○○○ わしとあなたの 二度会える
はやし太鼓に 手拍子添えて 櫓囲んで 盆踊り
来たは十七 蕾の頃に 今は二十一 花盛り
山で暮せば 侘いものよ 水にコブシも 散るばかり
唄に誘われ 太鼓に引かれ 今来たこの道 二度三度
船は出てゆく 南へ北へ 今日も大漁で 陽が昇る
はやし太鼓に 手拍子揃え 櫓囲んで 盆踊り
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 月の世界に 届くまで
主が唄えば 踊り(も締まる 櫓太鼓の 音も弾む)
月はまんまるだよ 踊りもまるい 月と私も まるい仲
揃ろた揃ろたよ (踊り手が揃ろた) 秋の出穂より よく揃ろた
踊り踊るなら 三十が盛りよ 三十過ぎれば 子が踊る
北海名物 数々あれど 一に追分 盆踊り
唄え囃せよ 叩けよ太鼓 ちゃんと元気出して 夜明けまで
○○○○○○○ 踊りの世界 踊り踊れよ 夜明けまで
(阿寒大雪 支笏に洞爺) 尽きぬ絵巻の 北の国
踊り踊る娘が 何故足袋履かぬ 履けば汚れる 褄切らす
踊り踊るなら (品よく踊れ 品のよい子を) 嫁にとる
(聞いて下され) アメリカさんも 平和日本の 踊り唄
(茶屋のばあさん) 酒出せ酒を 酒のお酌に 娘出せ
※「○○○」は歌詞不明,(   )内は記録漏れのため一般的な歌詞から推測した。