茂尻商工産業祭り
訪問日:2007年8月13日(月)
場所:赤平市茂尻駅前広場
上砂川へ向かう道中,西芦別の次に見つけた盆踊りである。芦別から国道38号線を赤平へ向けて車を進めると,平岸,茂尻と細長い集落を過ぎていく。年々寂しくなるばかりの地域なので,まさか盆踊りはやっていないだろうと思いつつ茂尻駅のほうを振り向くと,なんと駅前広場に櫓が立っていたのである。
根室本線茂尻駅といえば,窓に板が打ち付けられて廃墟同然の姿をさらしており,普段はこれほど寂しい駅は北海道でもなかなかないといった風情である。学生時代からお盆はほぼ毎年根室本線で帰省しているが,駅が一段高い位置にあって列車から駅前広場が見えづらいこともあってか,茂尻駅で盆踊りが開催されているとはまったく知らなかった。
茂尻もやはりもとは炭鉱があった地区で,大正7年に事業開始,同年茂尻駅が貨物駅として開業した。昭和7年から釧路の雄別炭鉱鉄道の経営となり,昭和42年には立坑も完成させたが,同44年のガス爆発事故によって閉山に追い込まれた。閉山後は国の産炭地振興政策により企業が誘致され,現在もそれなりの市街地が残っている。
盆踊りは茂尻商工産業祭りのイベントの一つとして本日13日のみ実施され,14日,15日は歌謡ショーなどが行われることになっている。
18:00〜 子供盆踊り仮装大会
盆踊りは子供,大人とも仮装で行われ,参加者は番号の書かれた札を首から下げて踊っていた。
テープはタンポポ児童合唱団盤が使用されていたが,なぜか5番の冒頭「昨日けんかをしたけど…」で曲が途切れ,そのあと6番,7番を飛ばして8番につながっていた。
子供盆踊り動画(3.7MB)
20:00〜 大人仮装盆踊り大会/商店賞盆踊り大会
19時30分からの赤平火太鼓の披露を挟み,20時から大人盆踊りである。団体での参加者が多く,定番の西遊記をはじめ,なかなか凝った仮装が多かった。
炭鉱町にしては珍しくテープの演奏で踊っていた。北海盆唄は典型的なI型の歌唱で,あまり一般的ではない次の4つの歌詞がエンドレスで流されていた。
はやし太鼓に 手拍子揃え 櫓囲んで 盆踊り
踊り見に来て 踊りの中で 何時か手を振る 浴衣がけ
唄に誘われ 太鼓に引かれ 今来たこの道 二度三度
踊り揃うて 輪になる頃は 月も浮かれて 円くなる
大人盆踊り動画(4.7MB)