島松本町・仲町町内会合同盆踊り大会
訪問日:2009年8月18日(火)
場所:JR島松駅前通のロータリー
恵庭市と北広島市にまたがり石狩胆振国境に位置する島松地区は,開道当初に駅逓が置かれて,稲作発祥の地となったり,クラーク博士見送りの地となるなど,歴史ある土地柄である。島松駅前での盆踊りも歴史は古く,JR千歳線の前身である北海道鉄道の島松駅が大正15年8月21日に開設されているが,その前夜祭として8月20日に盆踊りが行われたのが始まりである。その後,駅前に時計塔ができたことにより櫓が組めなくなり,一時期中止されていたが,2007年に復活して現在に至っている。
盆踊りは恵庭夏まつりの中の行事として位置づけられている。島松駅前の盆踊りは,8月17日,18日,20日の開催で,うち17日と20日が島松地区夏祭り実行委員会の主催,本日18日は島松本町と島松仲町町内会の主催となっている。
駅に向かって,右手が島松本町,左手が島松仲町である。
駅前通りは,札幌近郊としては意外な感じのする,ひなびた商店街だった。
縁日も出て,ほのぼのとした雰囲気だった。
18時半過ぎ,両町内会長の挨拶により,盆踊りが始まった。
18:40〜19:25 子供盆踊り
町内会の方々も適度に輪の中に入り,比較的きれいな踊りを見ることができた。テープは持田ヨシ子盤が前後奏カットなしで使用されていた。子供盆踊りとしては,ごく標準的な姿である。ただ珍しかったのは,最後に「シャンコシャンコ」の振り付けを「そよろそよ風」のところに持って来ている踊り手が数名いたことである。
子供盆踊り動画(MP4, 6.7MB)
踊りが終わると,子供たちはその場にしゃがんでお土産を受け取っていた。
19:30〜19:40 すずらん踊り
子供盆踊り終了後,参加者に鳴子が配布され,19時半から10分間ほど恵庭市の郷土芸能であるすずらん踊りが行われた。
すずらん踊り動画(MP4, 4.4MB)
すずらん踊りは市の花スズランにちなんで,昭和48年に制作されている。駅前には「恵庭銘菓すずらん踊り」の店もあったりして,恵庭の中でも特に島松はすずらん踊りが盛んな地区だと言われる。
しかし,きちんと踊っているのはわずかで,ほとんどの参加者は輪を歩いてぐるぐる回るだけだった。
19:50〜20:50 大人盆踊り
大人盆踊りは1時間通しで行われ,なかなかに活気のあるものだった。振り付けにはべっちょ踊りの名残も見出され,旧産炭地以外では珍しいものだった。
大人盆踊り動画(MP4, 5.1MB)
踊りの途中で,首にかけられるタイプの抽選券を踊り手に配布していた。
町内会主催で,温かみの感じる盆踊りだったが,一つよくなかったのは司会者である。よく声の通る女性で,事務的な口調で「遠慮せずに輪の中に加わってください」と,ひたすら繰り返していた。声が良く通るだけに,耳障りだった。最後の抽選会は司会が男性の役員に代わり,ほのぼのとした雰囲気になったのは良かった。