ふらのラテール盆踊大会
訪問日:2014年8月9日(土)
場所:中富良野町ふらのラテール駐車場
中富良野町西中にある民営の温泉宿泊施設「SPA&HOTELRESORTふらのラテール」で2011年から開催されている盆踊り大会である。上富良野市街と中富良野市街のほぼ中間に位置する西中地区は,もと西中富良野といい,1958年に富良野線の気動車導入に伴い設置されたJR西中駅があるほか,小学校と寺院,商店が1つあるのみの小集落だったが,1980年代後半から休日限定のスーパーマーケットジャンボ市が開設。その後温泉が掘削され,しばらく共同浴場として利用された後,2000年8月にふらのラテールと万華の湯がオープン。2004年にはラテール隣接地に,名寄市に本店を置く西條がスーパーセンターBESTOM中富良野店を出店。2つ割りのメロンにソフトクリームを乗せた「サンタのヒゲ」で知られるポプラファーム中富良野本店や,西中直売本舗のパンまつりも活況を呈している。
この日は10時からフリーマーケットが開催されていてた。お隣さんのベストムからも初出店。店に立つ人たちは西條の法被を着ていた。1/4のカットメロンが300円,1/8のカット西瓜が200円と,売っているものも豪快だ。
子供盆踊り 17:30〜18:30
17時半から子供盆踊り開始。たくさんの子どもたちが曲がかかると同時に踊り始めた。上富良野,中富良野の町からそれぞれ3〜4km離れている場所にあるので,車に乗せてもらって来たのだろう。この時期,毎日どこかから聞こえてくる太鼓の音を頼りに,浴衣がけで歩いて向かったかつての盆踊りとは,若干趣を異にしている。
しかし,町の商店街が風前の灯火となり商工会が盆踊りを担うことは難しくなる中で,こうして郊外の施設が盆踊りを引き継いでいるのは素晴らしいことである。
子供盆おどり唄はタンポポ児童合唱団盤が使用されていた。踊りは比較的きれいにそろっていたが,「赤くほんのり」の部分で,水平に突き出した腕の先で手の甲を重ね合わせる独特の所作が見られた。もともと富良野沿線においては,この箇所でこぶしを交互に突き出す富良野型でもいうべき所作があるが,これはその発展形と考えてもよいだろう。これはこれでなかなかきれいな振付けだと思った。
18時30分で踊りは終了。子どもたちはその場にしゃがんで,お土産にお菓子の詰め合わせを受け取っていた。
大人盆踊り 19:00〜20:00
30分ほどの休憩をはさみ,大人盆踊りが始まった。子供盆踊りと比べると寂しい出だしだったが,徐々に仮装の人なども加わり輪がつながった。北海盆唄は,江村貞一歌唱と思われる録音盤が連続演奏に編集されて用いられていた。
太鼓は中富良野の葵太鼓が終始安定感ある演奏を続けていた。