第27回なよろのおどりの北海盆唄

訪問日:2006年8月1日(火)

場所:名寄市南5丁目通

交通の要衝として,また天塩川流域の拠点都市として発展してきた名寄市で毎年開催されている踊りである。曲は3種類で,18時30分から三橋美智也のピヤシリ音頭,18時55分から平成名寄音頭,そして最後19時16分から19時36分までが北海盆唄と,おおむね各曲20分ずつ踊られた。

会場はJR名寄駅の駅前通より一本北側の南5丁目通で,鉄道沿いの大通から国道まで約500mのアーケード街を車両通行止めにし,大きな楕円を描いて踊る。

新聞報道によると2006年は34団体,1762人が参加。3万人都市としては参加者が多く,活気があった。官公庁,企業関係の参加団体は比較的少なく市役所,自衛隊,JR,郵便局,西條,吉田病院,名寄信金があった程度で,町内会単位の参加が多いのが特色である。各町内会の踊りには子どもから高齢者まで幅広い年代の人達が参加しており,ほのぼのとした雰囲気だった。

北海盆唄は名寄独自のテープが使用されており,曲の切れ目がまったくなく,20分間連続して演奏されていた。現地での太鼓など楽器演奏は伴わない。出だしの「ハァ」はまっすぐ伸ばして3拍で切り,囃子は「ドッコイドッコイドッコイナット」,「ヤーレット」が入り,「アレサナー」は低く歌い出している。『北海盆唄考』の分類でいえば,かなりI型に近いIII型ということになる。独自の歌詞として,

嫁コとるなら 名寄の娘 雪に磨かれ 玉の肌

の一節があった。

「北海盆唄」動画(2.0MB)

なお,名寄市民納涼盆踊り大会は8月16日,17日に開催とのこと。