5. 奉納相撲大会
道なき道を登って神社へ向かう。
神社の祠は,今年も何とか雪に持ちこたえていた。
恒例の雪下ろし。祠は土台が腐っており,ちょっと力をかけただけでぐらぐらするので,何人かで押さえながら慎重に雪を落とす。戦後ニニウ青年団長として神社に奉仕していたという会田さんと,現代の占冠の青年が一緒になって雪下ろしに汗を流すとは素敵なことだと思う。
占冠神社の奉賛会長を務めている長谷川さんの号令で,一同帽子を脱いで参拝。その後,しばし歓談した。
学校の先生が来られたということで,川村一(はじめ)先生の話が出た。昭和31年4月,新入小学校で初めて迎えた大卒の有資格の先生である。着の身着のまま占冠に着いて,まず中央の工藤旅館に泊まって,そこでアイヌネギの歓迎を受けてまいっていたということ。そして鬼峠を越えて,最初の夜は会田さんの家に泊まったことなどを聞いた。
14時30分,神社の境内で土俵づくりを開始。
長谷川さんが行司役を買って出てくれた。
長谷川さんのご指名で,めったに見られない顔合わせの取り組みも見られた。しこ名はなぜかみな「○○丸」と船のよう。
小山先生も登場。長い相撲の末,寄り倒しで小山先生の勝ち。
昨年の横綱はてっぽうを始めた。
Kディレクターとトマムの新人Iさん。今回もトマムリゾートから若い人たちがたくさん参加してくれたのは嬉しいこと。
峠越えに参加できなかった方にも,相撲には参加していただけて良かった。
結びの一番,横綱敗れる。14時43分,打ち止め。
それぞれのやり方で,神社の参道を下りる。