なまら北海道だべさ主催
2006年2月25日(土)
陸別駅を出ると車内灯が消灯され,山あいに沈む美しい夕日を望むことができた。
ふるさと銀河線の総本山,川上駅。存廃が話題になって以来,ふるさと銀河線の象徴として人気を集め,これまでさまざまなイベントが実施されてきた。「心に刻もう!ふるさと銀河線の会」の手によって駅の説明などが掲示されていた。
陸別までは全駅に停車してきたが,この先は通過する駅が出てくる。これは定期列車との兼ね合いもあるが,すべてを見せてしまっては一巻の終わりだという私自身のこだわりからこのようなダイヤを提案させていただいたのである。少し未練があったほうが,思い出はより深く心に刻まれるだろうし,また訪れようという気持ちもわき起こってくるだろう。
小利別を通過する定期列車は存在しないので,これはこれで貴重なシーンである。しかし運転士さんは気を遣って徐行してくれた。
小利別駅を見送る参加者。 | この方々は池田からずっと我々の列車を車で追いかけてきている。 |
置戸では通常写真手前の定期列車が1番線に入るが,今日は定期列車を2番線発着に変更して我々の列車が1番線に入った。池田側から直接2番線に入ることができないということだろうか。
区間としては間違っていないが,何か違和感を感じるサボ。
畑の中にぽつんとある駅で,周辺に人家はなく,隣接する踏切は遮断機も警報機もない。そのようなことから,ある種の鉄道ファンには人気があり,今回あえて停車することになった駅である。
陸別行き普通748Dと交換。できたばかりの立派な駅舎は今後どうなるのだろうか。
廃止に向けたイベントもいろいろ企画されているようである。
待合室は17時で閉鎖ということで今日も入れなかった。これまで3回も訪れているのに,いつも時間が悪くて結局待合室に入れないまま終わりそうだ。
団体列車ではあるが,今日は特別に整理券が発行されていた。
さて6時間以上続いた旅もいよいよ終わりである。最後の区間の車掌を務めたポニー139さんから,運転士さんと乗務員さんに謝辞が述べられ参加者から拍手が起こると,本日乗務員を務めていただいたちほく本社の運輸課長様が「私の仕事も何もございませんで非常に楽をさせていただきました」と述べられた。
到着後まもなくホワイト号が長い汽笛を鳴らして去っていく。われわれは手を振って見送った。
ホテルに入る。ホテルパコではTAKAさんとクハ711−1さんが同じだった。
味覚園という焼き肉屋で参加者30有余名という壮大な懇親会を開催。
懇親会の後は隣の魚民で二次会(16名参加)。われわれのほかにお客なし。オホーツク10号の発車時刻まで楽しいひとときを過ごした。
来月のダイヤ改正で廃止となるオホーツク10号。乗り納めを兼ねて参加者の多くがこの列車で戻っていった。泊まり組は手を振って見送る。
TCEさんは一人夜行バスで帰るとのことでバスターミナルに向かった。最後に残ったSmile at houseさん,ひろみさん,こうすけさんともここでお別れ。TAKAさんとホテルに戻り,部屋でまた少し語った。
おわりに,夢のような企画を実現してくださった主催者のたけ様,多大なご協力をいただいたちほく高原鉄道株式会社様,小さな鉄道博物館様,「心に刻もう!ふるさと銀河線の会」様ほか多数の関係者の方々に,深甚なる感謝の意を表し上げます。
今回の臨時列車のダイヤ作成の過程で,私も若干関わりがあったので,確定ダイヤに至るまでの経緯を資料として掲載しておく。