北海観光節小さな旅行記島サミットまであと6日

島サミットまであと6日 その4 真実の口

2009年5月15日

ヴィレッジアルファ

 

「散策路」の標識に従って進むと,ヴィレッジアルファの中庭に出た。ここは305室を持つコンドミニアムで,リゾート内でも特に評価が高い施設である。ただ,先進性がありすぎたのか,あまり稼働率が高くないというのは惜しいことである。

フォーレスタ・モール

 

一流志向のトマムにあって,比較的大衆向けの飲食店がテナントとして入っている一群。

ゴルフコース

ゴルフコースはカートを整えて準備万端。センターハウスは冬季にポーラーセンターとなって,冬のアクティビティの拠点となる。

ホテルアルファ・トマム

昭和58年12月に営業を開始した,トマムで最初のホテル。今日は結婚式が入っていた。

水の教会

安藤忠雄設計による著名建築物である。

 

リゾート内の各施設間はシャトルバスで移動するのが基本なのであまり知られていないが,実は歩行者専用の散策路が各施設を結んでおり,車道を歩くよりは近道ができる。

アイスドーム会場跡(先代)

林の中にぽっかりとひらけた空間は,かつてアイスドームが設置された場所だという。

テニスコート

 

観客席付きのセンターコートのほか,18面のコートがある。

リゾートセンター

スキー場エリアの中核施設。6月からは雲海テラス行きのゴンドラが運行する。

 

初級者向けゲレンデにある第3リフト。このあたりは冬季に家族向けのアドベンチャーマウンテンとなって,近年人気を博している。

ホテルアビチ,ヴィラスポルト,オスカーホテルのあるあたりは,ザ・タワー周辺とはまた違った雰囲気がある。

VIZスパハウス

 

日本が世界に誇る造波プール。実際に造波装置が稼働しているところを今日始めて見た。全長80mの巨大プールが一瞬で海のように波立つのは大変な迫力があった。


さて,トマムリゾート内の施設群をひととおり見てきたが,トマムの魅力は施設にあるのではない。現地スタッフ自らの企画にあるのである。

たしかに設立当初のトマムはハード中心の整備だった。企画は本社,現地スタッフは指示されたとおりに働けばよいというのが会社のスタンスで,現地スタッフが手作りの看板を作れば会社から汚いと怒られたという。

我々がリゾートと言われてイメージするのもそのようなものではないだろうか。

トマムが変わるきっかけとなったのは,ある現地スタッフが「苫鵡の達人」というフリーペーパーを作って客室に置いたところ,その評判が本部の耳に入ったことだった。ちょうどバブルがはじけ,会社も方向転換を迫られていた頃でもあり,飲食部門,ホテル部門など現地の各部門から有志が集められてスタートしたのが「T-DOC」である。以降,スキー,ゴルフ,テニスだけではない,様々な自然や村の文化とも関わりを持ったアクティビティーのメニューが,T-DOCを核として展開していったのである。

 

ザ・タワーのフロントにあった「散策の王様オリエンテーリングマップ」。Since1995とあったから,現地発の企画として草創期のものであろう。この地図に「真実の口」というのがあったので行ってみることにした。

第2駐車場から「肝だめしコース」でアプローチする。

あった。手を口に入れると,偽りの心がある者はその手首を切り落とされる,あるいは手が抜けなくなるという。

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