11時50分,いよいよ「7つの体験」の最後,香りの里ハーブガーデンに向かった。
芝ざくらに続く観光基盤づくりとして,ハッカ生産日本一という土地柄を生かして昭和59年から整備が進められてきた施設である。園のいちばん高いところにある駐車場からの眺めはまさに童話村の風景であった。
レストランとお土産屋が入るフレグランスハウス。
17種類のハーブをブレンドできるハーブティー体験コーナーのほか,パン,オリジナルのバジルソースなども充実していた。
ツアー最後の食事は各自自由で。バジルチャーハンの大盛りを頼んだ。
フレグランスハウス隣のハーブショップ。
フレグランスハウスの前でSTVによる最後の撮影があり,13時にバスは出発。
これまで滝上の周縁部を中心に巡ってきたが,いよいよ町の本丸というべき部分に入ってきた。
栄町の商店街。人口3,000の町にしては大きな商店街を持っている。いまだに家電屋が町内に4つもあるという。
昨日からの持ち越しの課題である,滝上に独特の文化があるのはなぜかということであるが,やはり地理的な位置の影響が大きいように思われた。紋別,名寄,旭川,札幌といった都市との関係を持ちつつも,地理的に過度な影響を受けることなく今まできたため,人口の割に店の数は多いし,自主独立の気風が生まれたのではないかと思う。
渚滑線の滝上駅前に到着。ここでツアーの人たちとはお別れとなった。
観光旅行のスタイルも,遊覧から探検,観察,逍遥へといくつかのステップを踏んでくると,見るだけにとどまらず,その土地で暮らしている人のことをもっと知りたくなる。しかし,これは個人的な観光旅行ではなかなか難しいことである。私の場合,盆踊りや夏まつり千人踊りを見るということがその手段の一つだった。
その土地で暮らしている人のことを知るという意味で,今回のツアーはとても有意義だった。
また,町を知るうえで気をつけなければならないことは,我々はある一面だけを見てその町の全体だと解釈してしまいがちだということである。どんなに小さい町であっても,一つの性格だけから成り立っているということはなく,例えば滝上であれば「いくつもの滝上」があるのである。今回のツアーは,7つの体験と称して,滝上を多面的に見ることができたという点でも良かった。
・町の人が森林鉄道に熱くなっているのはなぜか?
・陽殖園,滝上公園それぞれにおける花の意味とは?
・滝上における渚滑線の位置づけは?
・滝上に変わった人が多いのはなぜか?
ツアーの出発前に抱いていたこうした疑問も,わずか2日間で完全に解けたとは言えないが,ヒントは見つかったと思う。
しかし,そもそも,そこに住んでいない人間が,その町を知ろうとすることの意味は何なのかという疑問を,最近ずっと抱いている。たまに訪れて,若干の消費をしたとしても,できることには限界がある。結局は興味本位でやっていることで,自己満足に過ぎないのかもしれない。このことについては,これからも考え続けていきたいと思う。
渚滑線の終着駅・北見滝ノ上駅。駅舎は記念館として内部が公開されている。向かいに観光協会,隣には図書館があるという恵まれた立地だ。
滝上町文化センター・町立図書館。昨年のお盆に全国的なニュースになった図書館臨時職員の失踪。事件なのか事故なのか,いまも謎のままだ。
旭川行きのバスが到着。観光協会のhattaさんと竹内さん,それにhattaさんの高校時代の部活仲間だったという役場職員夫妻が見送ってくれた。
滝上は若い人が多いというのも印象的だった。都会とは時間の流れ方も違っており,仕事さえあればこのような町に住むのも良いと思った。
旭川に定時到着。
旅行記終了。読んでいただきありがとうございました。