青函旅行記

津軽線323M

札幌21:58→青森5:18 急行はまなす

急行はまなすに乗るのもかれこれ8回目になる。青森で奥羽本線,東北本線の特急列車との接続が良く,本州へ鉄道で移動する場合にはたいへん便利な列車なのだ。結局,12月1日のダイヤ改正後も同じ形態で運行されることになったが,今回の旅行を計画した時点では先行き不明であったたため,乗り納めの意味も兼ねてはまなすで旅立つことにした。

この日は回送車を含めて12両編成,うち3両が寝台車という豪華編成だった。 カーペットカー上段を確保。普通の指定席扱いなので急行料金+510円で乗車できる。B寝台並み,いやB寝台以上に快適かもしれない。

今日の第一目的地は竜飛海底駅である。函館発,青森着のコースを申し込んでいるので函館で降りればよいのだが,急行はまなすが函館に着くのは2時40分である。これは辛いので,いったん青森まで行ってもう一度北海道に戻ってくることにする。


青森に到着すると,隣のホームに789系電車がいた。12月1日から函館−八戸間を「スーパー白鳥」として結ぶ車両である。列車の写真を撮っていたら,おじさんに話し掛けられた。その人は「かっこええなあ〜」と心から感銘を受けているようだった。考えてみると,私は鉄道や自動車などの車両に対して「かっこいい」という感覚を持ったことがなかったように思う。

新幹線八戸開業まであと48日。 11月30日で14年の歴史に終止符を打つ快速海峡の編成案内。

青森6:04→蟹田6:59 津軽線323M

この列車は特急はつかりの間合い運用となるため,普通列車ながら485系特急車両で運転される。またグリーン車が連結されていることでも有名である。

この列車に乗るからにはグリーン車に乗ってみたいと思い,青森駅のみどりの窓口で恐る恐るグリーン券を申し込んだところ,「定員制のため,ここでは売れません。車内で買ってください。まず満席になることは考えられませんが。」とにやにやしながら言われた。ちなみにグリーン券は750円である。

ここで私はもう一度考え直してみた。私はまだグリーン車に乗ったことがない。グリーン車はやはりモーニングかタキシードを着た人が乗るものだと思う。私のような貧乏な格好をした人間が乗るのは申し訳ない。それに目的地に着くには普通車で何ら支障ないのであり,グリーン車に乗るのは贅沢に他ならない。贅沢は私の主義に反する。普通運賃で特急車両に乗れるのだから,それだけで十分じゃないか。そう思って,結局普通車に乗ることにした。

中沢駅に停車中。蟹田まで貨物列車との交換待ちが何度もあった。6両編成だが,途中駅でも全部ホームにかかっていたのはすごい。乗客は朝帰りの若者が多いようだった。 6号車は半室グリーン車。なぜか「急行」の表示。

この停車中,グリーン車を覗いてみたら,私と同類と思われる人が何人か乗っていて爆睡していた。格好の貧乏さでいえば,私と同等以下であった。

蟹田駅にて。津軽弁の非常に強い地域である。 鉄道旬間絵画展「たのしかったドラえもんれっしゃ」

蟹田7:41→木古内8:55 はつかり41号

蟹田駅に函館行きはつかり41号が到着。この車両は蟹田まで乗ってきた485系特急車両を改造したものだが,シートも取り替えられ,快適性が格段に向上している。ダイヤ改正後も「白鳥」と名を変えて運行される。 木古内までは自由席特急券を買って乗車。12月1日からは蟹田−木古内間に普通列車がなくなるので,特例で特急券なしで特急に乗れるようになる。したがって,この区間の自由席特急券は今後ほとんど目にかかれなくなるだろう。

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