西小倉発車時点では空いていたが,スペースワールドからどっと乗ってきた。髪を染めたりピアスをしたモボ・モガたちが大勢を占めている。若者たちの年越しスポットは門司港ではなくスペースワールドだったのだ。
モボ・モガらは博多でほとんど下車し,ふたたび車内はがら空きとなった。二日市到着時には,わたしのほかはじいさん2人だけとなった。結局いちばん元気なのはじいさんだ。
しかし,昨年も中尊寺に行って思ったことだが,北海道からこうして遠くの寺社に初詣に来る人というのはどれくらいいるのだろうか。大宰府であれば,福岡に実家があって,帰省のついでに参拝する人はいるかもしれない。しかし,純粋に旅として大宰府に初詣に来たのは,ひょっとしてわたし一人ではないかと思うのである。そう思うと,何か自分が非常に良い行いをしているような気がして誇らしげに思えてくるのである。
ちなみに全国県民意識調査によると,「神様や仏様に願いごとをすると,何となくかなえてくれそうな気がする」という問いに対し,そう思うと答えた北海道民は47.3%で,これは全国で46位だそうである。
JR二日市駅駅前から西鉄二日市駅へバスが出ていた。
所要5分で西鉄二日市駅到着。
身動きできないほど混んでるかと思っていたが,空いていた。
大宰府駅到着。警察官がたくさんおり,護送車も総出動していた。別に事件もなかったが,物々しい雰囲気だった。H氏はとにかく福岡は治安が悪いから,早々に抜け出したほうが良いと言っていたが,なるほどとうなずける光景だ。
大宰府参道。初詣のピークを少し外したのか,めちゃくちゃ混んでいるということはない。
案内に従い前進する。
流れは良い。
やっぱりすごい人。賽銭箱までたどり着けるだろうか。
しかし,意外なことにスルスルと前まで流れていってあっけなく参拝できた。
東西数十メートルに渡る巨大な賽銭箱が用意されていたのだ。結局,大宰府は参拝客も多いが,キャパシティ(容量)もそれなりにあるのである。八坂神社では,小さな賽銭箱しかなかったためにあんなに混んでいたのだ。
やっぱり神社としても,どんどん人を回転させなければ,たくさんのお賽銭を集められないわけで,さすが大宰府は商売がうまい。
お土産屋もたくさんある。下の妹が今年は受験生となるので,学業成就のお札を購入しておく。
出店。
知らなかったが,参道には「梅ヶ枝餅」のお店がたくさんあって,ほとんどの人が購入していた。とりあえずわたしも買っておいた。
電車も数え切れなかったが,10両くらいつながっており,これだけの容量があればあまり混むこともないわけだ。
西鉄二日市着。再び臨時バスでJR二日市駅へ戻る。みんな仕事帰りという感じで,初詣らしい雰囲気がないのは寂しい。