北海観光節旅行記清水沢まつり&楓まつり

2004年3月7日

清水沢へ

所用により実家に帰省していたので,上富良野駅から夕張を目指すことにする。上富良野から見て夕張というのは非常に行きづらい場所である。近年は国道452号や,石勝樹海ロードの開通でずいぶん近くなったが,それもここ10年くらいのことである。

バスと鉄道で夕張を訪れようとする場合,富良野から村営バスで占冠駅に至り石勝線に乗るのが距離的には最短だが,これでは新夕張着が13時01分となり,まつりに間に合わない。いちばん早く着くのは上富良野6時22分発の旭川行きに乗り,札幌行きスーパーホワイトアロー4号から釧路行きスーパーおおぞら3号へ乗り継ぐパターンだが,5時起きでドタバタするのも家族に申し訳ない。結局夜遅くまでインターネットでバスの時刻表を調べて思案した結果,岩見沢からバスを乗り継いで夕張に入ることにした。これは映画「幸福の黄色いハンカチ」で武田鉄矢らがたどった行程とほぼ同じである。

上富良野7:42発→富良野8:02着 富良野線富良野行き普通列車


いつもだったら100人か200人の高校生で賑わう「7時汽車」。今日は日曜なのでひっそりと発車。

富良野8:13発→滝川9:16着 根室本線滝川行き快速列車

 
滝川駅は雪に埋もれていた。

滝川9:30→岩見沢9:56 函館本線 特急スーパーホワイトアロー8号


混雑していて座れなかった。

岩見沢10:13発→弘清寺11:07頃着 北海道中央バス 三川駅通行

 
角田でバス乗り継ぎとなるが,バス会社が違うので同じバス停には停まらない。運転士さんに夕張橋にいちばん近いバス停を教えてもらい,弘清寺というバス停で降りた。


夕張が見えてきた。車が何台も夕張に向かって行く。みんな清水沢に行くのだろうか。

夕張橋11:18発→清水沢駅前11:49着 夕鉄バス 札幌急行

 
弘清寺バス停から夕張橋バス停まで200mほどだった。鉄道ファンがたくさん乗っているかと思ったが,それらしい人はいなかった。

夕張橋発車時点で定刻より3分遅れていた。清水沢到着予定が11時49分で,2631Dはその2分後に清水沢を発車するので,間に合わない可能性が大きいと思っていたが,やはり厳しそうである。

結局,清水沢には2分遅れで到着。しかし,まつりだから列車も遅れている可能性がある。

清水沢駅

11:51発 夕張行き2631D


バス停から駅に駆け込むと,列車もちょうど到着したところだった。約2分遅れている。


まつり開催中。

この列車は10時台の楓臨から接続し,今日の列車ではいちばん賑わうと予想された。だから何とかこの列車の到着には間に合わせたかったのだ。

多くの乗客はいったんホームに降りてタブレットの授受を撮影した後,再び列車に乗り込んだ。


本屋の前では閉塞機とテコをファンが1列に並んで順番に撮影していた。いんだか悪いんだかわからないが,わたしも順番待ちをして1枚づつ撮らせてもらった。信号機はテコが立った状態で停止,倒した状態で進行を現示する。

  
賑わう待合室。清水沢駅の窓口は本来日曜休業のはずだが,今日は特別営業。窓口できっぷやオレンジカードを求める人は少なかった。

12:26発 千歳行き2632D


約30分後,夕張まで行った列車が折り返してきた。


本屋前の信号テコ扱所と信号機を結ぶワイヤー。柱も朽ちかけている。

13:01発 夕張行き2635D


清水沢には約30分間隔で列車がやってくる。この列車は札幌方面から一日散歩きっぷで訪れる場合にはいちばん早い列車であるが,意外なことに乗降客はほとんどなかった。ホームで撮影する人も少なく,きれいなタブレット授受の場面が見られた。

13:33発 追分行き2634D


上り出発信号機を通過する。新夕張側は1番線,2番線両方に出発信号機があり,定期列車は上下ともに2番線を使用している。

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