さすがにテレビ塔は混んでいた。
さっぽろテレビ塔は高さ147.2メートル,開業は東京タワーよりも早い昭和32年8月。来年は開業50年目を迎える。
入場券は手売り。
展望台のエレベーターには特有のわくわく感がある。
3階到着。ここで展望台行きのエレベーターに乗り換えとなる。3階の回廊をぐるりと1周するようにして行列ができていた。
最近「テレビ父さん」というキャラクターが登場して少し人気を取り戻したようだが,以前に比べてずいぶん寂しくなってしまった3階のお土産屋。
大通公園を望む展望レストラン「天空回廊」も,この人出では逆にお客さんが入らないらしく,商売上がったりだ。
いよいよエレベーターで地上90.38mの展望台へ。1989年6月以来16年ぶり4度目の登頂である。
おなじみ大通公園,略称ドーパ。西12丁目からの光線照射は22時までなので既に消えていた。
からくり式の自動おみくじ販売機。今日は寂しそうだったが,正月あたりは結構売れるのだろうか。
お土産屋が意外なほど充実していた。東京タワーや通天閣は展望台のお土産屋が貧相だったが,テレビ塔では下階よりむしろ展望台のお土産屋が充実している。これならお土産を買うだけのためにでも展望台に上る価値がありそうだ。
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テレビ父さんグッズコーナー | 人気のジンギスカンキャラメル |
展望台から降りると雪が降っていた。
味の時計台駅前店
行列ができるようなことになっては困るので,あまり人には教えたくないが,札幌ラーメンならこの味の時計台駅前店がよいと思っている。札幌駅から大通り方面に向かって歩いていくと,村山元総理大臣がラーメンを食べている写真が目に入るのですぐにわかるはずだ。
メルヘンチックな彩りの螺旋階段を下りていくと……
地上とは別世界のような暖かな店内に入る。みどりのスカーフを被った女給さんたちはよく勉強しており,客の難しい注文にも臨機応変に対応している。体育帽をかぶったアルバイトの女性がよちよち歩いているどこかのラーメン屋とは格が違うといった感じだ。奥の厨房では白衣を着た職人さんがまるで映画のように威勢よくラーメンを仕立て,ときおり中華鍋からボッと炎が上がるのが見える。
今日は看板メニューの「ネギチャーシューメン」(903円)とする。
札幌ラーメンについては百家争鳴,みな勝手なことをいっているが,雑誌の評をうのみにして変なラーメン屋に行くくらいなら,味の時計台の駅前店または北2条店をおすすめしたい。とりあえず味の時計台で食べておけば,「おまえ,札幌ラーメンを食べたことはあるか」と聞かれたとき,「はい,あります」と答えられるはずである。