2005年12月31日(土)
再び和倉温泉駅。ここの駅のバス乗り場はわかりづらく,昨晩も今朝もわずかの差でバスに乗れなかった。
結局1駅のみ特急に乗ることに。わずか5分の乗車に810円も払わなければならない。学生時代ならばこのような愚かなことは絶対にしなかったろうが,仕事を始めるとやはり時間をお金で解決することが出てくる。
車中では女性という女性がみんな,鏡台の中身を全部持ち込み,粧を凝らして別人のように変身していく様をまざまさせと見せつけられた。いわば化粧列車,今風にはコスメトレインとでも言うべきだろうか。そういえば今年はコスメやらスイーツやら,わけのわからない外来語が流行した一年だった。
車内の中学生の会話。
「昨日何時に寝とった?」
「わたし1時,最長記録」
「わたし12時,エリにしては遅いね」
「むかし9時に寝とった。ドラマ見たことなかった」
「明日尾山神社に行こう。1時,2時?」
「昨日新聞見とったら北国銀行から徒歩10分だって」
何とも純真で,心塵洗われる思いがした。
津幡で北陸本線下りに乗り換え,再び高岡へ。
高岡駅
ホームのキヨスクや駅弁屋もいい味を出している。
奥に進むにつれて狭くなる連絡通路も,民衆駅ならでは。
荷物用のエレベーターも健在。
城端(じょうはな)線には常花線という愛称がついていた。
砺波駅で忍者ハットリくん列車とすれ違う。
散居集落で知られる礪波平野を走る。
明治30年開業当時の木造駅舎が残る終着駅・城端到着。