次は合掌集落で知られる白川郷に向かう。合掌集落にあまり興味はないのだが,日本人として一度見ておく必要があるだろう。
日本の道100選,五箇山トンネル。
下梨停留所で小休止。
上梨集落通過。
菅沼合掌集落通過。白川郷へは東海北陸自動車道が通じているので,ツアーのバスではこういう途中の集落は見ることができないはずだ。
合掌集落といっても大きくは富山県の五箇山と岐阜県の白川郷に分かれており,五箇山には菅沼合掌集落と相倉合掌集落がある。いずれも世界遺産に指定されており,五箇山にも魅力はあったが,やはり白川郷の知名度は圧倒的で,白川郷に行ったことはあるかと聞かれることはあっても,五箇山に行ったことはあるかと聞かれることはないと思われるので,まずは終点の白川郷まで行くことにする。
バスの運転手さんが,「ここがいちばん大きい合掌民家だから写真を撮りなさい」と停めてくれた,県境上平の岩瀬家。
それにしてもバスは暴力的に飛ばす。前方に法令を遵守して走行している車があると,警笛を鳴らして無理矢理道を譲らせる。時刻表にも「土日は(最高で5分早発)時刻変更」と明記されているとおりではあるが,昨日氷見で乗ったバスといい,会社の姿勢にやや問題があるのではないか。
荻町到着。ここがいわゆる白川郷である。
村の中心市街地の建物の過半が合掌造りの民家だというのはすごい。新たにこれだけのものを建てようとしてもまず無理だろうし,ピラミッドやモアイに匹敵する遺産であることは確かである。
入場料をとって観光客に開放している民家がいくつかあり,とりあえず神田家に入館。
雪下ろしは大変そうだ。
さすが世界遺産だけあって,大晦日だというのに観光客が多い。
短い時間だったがこれで,「お前,白川郷に行ったことはあるか」と聞かれたときには,「はい,あります」と答えることができるであろう。
ここまで来たら高山に抜けてしまいたいところだが,北陸を巡るのが今回の旅行の命題なので,先ほどのバスで折り返す。