後生掛温泉の標高が968m。秋田側最後の温泉宿となる大深温泉を過ぎるといよいよ道路は九十九折れとなり,バスは3名の客を乗せて標高1540mの県境まで登り詰める。
八幡平頂上レストハウスが見えてきた。
県境のレストハウスは一昨年の7月にオープンした新しい施設で,秋田・岩手両県のお土産を販売している。レストランも賑わっていた。
駐車場からの眺め。八幡平と言われるだけあって,頂上付近は比較的なだらかな地形が広がっている。正面にそびえるのは南部片富士とも呼ばれる岩手山。
本当の八幡平頂上は駐車場から1kmほど登山道を登った標高1613m地点で,誰でも気軽に登頂することができる。しかし今日は頂上へ向かわずに途中で東へ折れ,一つ先のバス停まで歩くことにする。
見返峠よりレストハウス方面を見る。
美しい八幡沼。
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しかし遊歩道は例によって,次第に怪しくなってきた。それでも登山道としては良く整備されている方である。
日陰には霜柱が残っていた。
源太森付近は開放感抜群の眺め。源太森は征夷大将軍・坂上田村麻呂の家来,源太忠義が岩手山中の敵軍を偵察した場所だという。
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黒谷地湿原 | 熊の泉 |
そして,岩手方面から八幡平へ進んだ将軍が,これらの美しい沼を見て感動し,八幡大菩薩に必勝祈願したのが八幡平の名の由来だという。
バス時間が迫ってきたので,平均台のように細い木道を全力疾走で急ぐ。