大涌谷駅に到着。ここでロープウェイが乗り換えとなるため，ほとんどの乗客は一度外に出て観光していた。
大涌谷の名物はカレーなのだそうだ。昼食時にもかかわらずレストランは意外に空いており，『特製』大涌谷カレー(950円)をいただいた。真っ黒になった温玉が美味だった。この黒たまごは1個食べるだけで寿命が7年も延びるという。
大涌谷は標高約1000mにある火山の噴煙地で，探勝路を上ったところにある黒卵茶屋は観光客で賑わっていた。
それにしても，観光客はグループや2人連れ，中国人がほとんどで，一人旅は皆無に見えた。箱根は一人旅に向かない観光地なのだろうか。
2007年6月1日全線開通と書かれていて奇妙に思ったが，調べてみると箱根ロープウェイは昭和35年に開通しており，今回は2000年から部分運休をしながら進められてきた改修工事が完了したということのようである。
大涌谷までの列車やロープウェイで乗り合わせた観光客にはうきうきした感じが溢れていたが，今度の乗客はすっかり疲れ果てていた。たまの家族旅行で箱根に来てはみたものの，昼も過ぎれば皆ぐったりしてしまうのだろう。
姥子駅で途中下車。当然のように降りる準備をしていると，係りの人に「降りるのですか」と確認された。降りてから気づいたが，大涌谷から桃源台までは直通運転なので，降りる必要はなかったのだ。
姥子駅は観光客もなくひっそりしており，駅前には初代と2代目のゴンドラが展示されていた。
ゴンドラの中はやはり沈んだ雰囲気で，わたしも息を殺すようにして終点に到着するのを待った。