北海観光節旅行記九州吹雪

はやぶさ

長崎15:30発→熱海8:34着 特急はやぶさ

 

いよいよ九州ともお別れである。熊本発東京行きのブルートレイン「はやぶさ」に乗車する。

寝台券は発売初日の12月1日に購入したのだが,B寝台の個室はその時点で満席で,開放型のB寝台に乗ることとなった。

 

14系B寝台車。

 

門司駅では大分からの「富士」を連結する。まず熊本から牽引してきたED76-90機が外され,代わって関門トンネル用のEF81-410機が先頭に付いた。その後,「はやぶさ」編成はいったんホームから引き上げた。

 

続いて「富士」が反対側のホームに到着。ただちに機関車が外された。

そして,先ほど引き上げた「はやぶさ」の編成が後退してきて,「富士」の先頭客車に連結された。

 

 

門司からは2列車が合体し,堂々12編成のブルートレインとなる。

 

下関ではEF81-410に代わって東海道・山陽本線用のEF66-48が付いた。車掌さんも下関で交替した。

鳥栖から乗ったときはまだがらがらだったが,下関までにおおむねの寝台が埋まった。

4人向かい合わせでの長旅になるので,正月から酒の入った男に説教されたりしたら嫌だなと思ったが,その心配は無用だった。

向かいの男性は,高倉健の若いときのような風貌で,4人前くらいはありそうな2段重ねの弁当をたいらげ,早々にカーテンを閉めてしまった。上段の女性は我々を警戒したのか,カーテンをぴったりと閉めると朝まで出てこなかった。

ほかのボックスでも,グループ客のほかは旅人同士話し込んでいる様子もなく,いまは寝台列車で隣り合ったからといって,一言も会話を交わさないというのが珍しくないようである。

2008年1月2日(水)

富士山が素晴らしい。

6時30分の浜松到着時には国鉄チャイムが流れ,新幹線の乗り換え案内が放送された。浜松で「ひかり」に乗り換えると東京到着が1時間28分早まるので,先を急ぐ人たちはここでブルートレインを降りる。

朝食の車内販売も開始され,今日は乗客が多く回りきれないため,6号車のデッキで販売する旨案内があった。

8時34分の熱海到着時には再び国鉄チャイムが流れ,新幹線の乗り換え案内が放送された。

 

わたしも熱海で下車。

新幹線乗り換え口を通過するとき,自動改札機にはねられてしまった。うっかりしていたが,熱海〜東京間は,新幹線と在来線でJRの会社が異なるため,乗車券も区別して発売されるのだ。乗車券に印字されている,"□□□□□□□□□□□□"は最初の4つが東京・熱海間,次の4つが米原・新大阪間,最後が新下関・博多間を示しており,それぞれ在来線経由の場合□□□□,新幹線経由の場合は■■■■と印字される。

有人改札できっぷを見せると,事情はすぐに理解してもらえ,問題なく改札を通ることができた。原則としては新幹線と在来線は同一線扱いなので,この辺は柔軟な運用がされているようである。

熱海8:34発→東京9:33着 東海道新幹線 こだま560号

 

当初計画では湯河原温泉で入浴する予定だったが,気が変わって昨日別府駅で特急券を変更してもらい,先を急ぐことにした。各駅停車の「こだま」でも,はやぶさより東京到着が15分早まる。

素晴らしい青空。

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