北海観光節旅行記中国四国右回り

倉吉駅前

大森代官所跡14:07発→大田市駅14:33着 石見交通 大田市駅行き

帰りは山陰道を走るバスで大田市に出る。

 

石見銀山の玄関口にあたる駅だが,それにしては殺風景な駅前だった。

 

駅の向かいにバスターミナルがあり,「コンビニエンスイワミ」を併設していたが,パンなどは賞味期限が1か月もあるものばかり売っていた。

大田市14:41発→米子16:39着 山陰本線 快速アクアライナー

ここからはひたすら東へ移動する。

人口15万人の町の駅とは思えないほど大きな駅舎だ。米子にはまた明日来る。

米子16:57発→倉吉18:08着 山陰本線 鳥取行き普通列車

さらに西へ向かう。

 

米子駅のかにちらし寿司を夕食とする。

倉吉に到着。倉吉市は人口約5万人で,鳥取県第3の都市である。

今日の宿は三朝温泉にとってある。三朝温泉は「三朝小唄」で知り,今回の旅行で特に訪れたかったところである。古くから誰からともなく唄われてきた民謡とは別に,大正の終わりから昭和の初めにかけて,まったく新たに作詞・作曲された「新民謡」が流行した。その新民謡の嚆矢の一つが大正14年に作られた「三朝小唄」である。

駅前のアーケード街に三響レコードという店があったので入ってみる。

民謡や懐メロに力が入っていて,珍しい音丸さんのカセットテープなども売っていた。

「山陰の民謡」というCDがあって曲目を見ると,最初に「三朝小唄」が吹き込まれており,唄い手は何と市丸さんだった。私も民謡関係のCDはくまなく見ているはずだが,こんなCDは見たことがなかった。三朝小唄は二三吉さんのしか聞いたことがなかったので,すかさず帳場にCDを持っていった。

すると,店主は「これはうちにしか売っていない」と言った。一度ビクターから発売されて廃盤になったCDを,ビクターに頼んで独自に500枚焼き直し,その際に三朝小唄と新三朝音頭を頭に持ってきたそうだ。たしかに奥付には,制作:ビクター伝統文化振興財団,企画:三響レコード店とある。

三朝小唄で三朝を知って,今晩三朝温泉に泊まるのだというと,温泉のことをいろいろ教えてくれた。

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