本堂の脇から南天の道と呼ばれる遊歩道を通って,ロープウェイ乗り場へ向かう。
身延山ロープウェイ久遠寺駅。
ロープウェイは20分ごとの運行。10時ちょうど発の便に乗る。
昭和38年開業,標高差763mのロープウェイである。
富士山が見えた。
約7分で山頂に到着。山頂には奥の院思親閣がある。久遠寺境内と比べると,開放的な雰囲気に感じられた。
日蓮聖人お手植えの杉。700年前の昔を生きたまま伝えている樹木というのはすごいものだ。
仁王門。
祖師堂の横から,北側展望台への遊歩道が続く。
標高3000m級の山が連なる南アルプス,遠く甲府盆地を望む。見下ろす渓谷は早川渓谷といい,日本列島を分断する大地溝帯の一部だという。
こちらは東側展望台から,富士川の流れを見る。
ロープウェイ奥之院駅。このあたりは宗教的色彩も薄れ,高尾山に似た雰囲気もある。ただし,さる園などはない。
せっかくなので「みのぶだんご」を1本いただく。別名「くし切りだんご」と言って,串の先を切って渡してくれた。串(苦死)を切って幸福を願うという意味が込められているという。
一帯は南天の実ん゛見事だった。
駐車場と久遠寺本堂を結ぶ斜行エレベーターに乗ってみた。
これは,特段面白いことはなかった。
本堂から,祖師堂,報恩閣,仏殿と,大きな建物が続く。険しい山腹にある,この広場は天然の地形だろうか。
下りは石段ではなく,「女坂」を下る。
急な坂の途中には,小さなお地蔵様などもあって心を和ませてくれる。
円台坊。小さな御坊にも,いろいろな品物が供えられ,信仰の厚さを感じる。