北海観光節旅行記秋の湯殿山・尾瀬

14. 湯殿山本宮

バスは行人塚の横を通り過ぎていく。仙人沢で荒行をした一世行人の骨が納められているところである。

有料道路のゲート閉鎖時刻の関係から,この時間徒歩での参拝は禁止されている。歩行者を見つけるとバスが停まって運転手が注意をし,「どうしてもと言うなら」と,バスに乗せてあげていた。

神橋の袂の常世久那戸姫神社。

湯殿山山姥。

参拝バスの終点,湯殿山神社本宮直務所に到着。

湯殿山本宮

手水は龍の口から水が落ちていた。

狛犬の前を通り,ここから徒歩で本宮参拝となる。

この先,「語るなかれ,言うなかれ」の世界となり,当然ながら写真撮影も禁止されている。


バスを降りてからの滞在時間は20分あまりで,結果として,十分な時間の余裕を持って,参拝することができた。

いま,参拝から2か月を経てこれを書いているが,参拝の前と後では心が改まったようであり,御宝前から力を授かったことはたしかだと思う。

直務所前の売店。ばたばたと店じまいをしていた。

湯殿山本宮16:30発→仙人沢16:35着 湯殿山本宮参拝バス 仙人沢行き

最終便のバスには長い列ができていた。

参拝によって生気を取り戻したのは,ほかの参拝客も同じようだった。行きずりの参拝客同士の語らいに心もなごむ。

湯殿山休息所の2階に入口があった大鳥居茶屋。菅笠に白装束の人たちが大勢食事をしていた。

湯殿山16:45発→産直あさひグー17:24着 庄内交通 エスモール行き

パスは,さきほど階段に座り込んでいた登山客を乗せ,ほぼ満席で発車。羽黒山から月山を経て湯殿山に下りてくる人が多いらしい。

湯殿山有料道路を下る。途中で何度も六十里越街道の旗が立っている道を横切った。

有料道路の料金所。上りは16時で閉鎖されており,下りもこのあとまもなく17時で閉鎖されるようである。

湯殿山ホテル跡。高橋克彦著『即身仏の殺人』によると,館内には「紅花」というしゃれたバーがあったというようなことが書かれているが,その後「湯殿山ほてる」「湯殿山宿舎ゆどのやま」と名が変わり,2012年から雪害により休業しているとのことである。

自動車専用道路の月山道路に入る。

田麦俣の大ループを行く。

山の売店六十里。

田麦つりぼり。

民宿田麦荘。

この区間は高速道路が途切れており,鶴岡と山形を行き来する車が通るので,沿道の店は多い。

次へ