本日2度目の代行バス。乗客は7名で,観光客風の人はいなかった。
相馬〜浜吉田間の22.6kmは津波の被害により代行バスでの運行が続いている。仙台の近郊区間でもあり本数は28.5往復と多い。
いまどき珍しいオート三輪。
新地発電所に向かう送電線。東北電力と東京電力の双方で使用している石炭火力発電所である。原発をやめるのは良いが,いまの電気はほとんど石炭などの化石燃料を燃やして作られていることに対して,意識が遠のいてしまっているのは問題だ。
駒ヶ嶺は駅前までバスが乗り込んだ。
どこも彼岸花がきれい。
新地町役場前の仮設店舗。
立派な新地町役場庁舎。
復興推進課は別棟のプレハブに入っていた。
バスは新地駅には立ち寄らず,役場前に停車して転回した。新しい新地駅の周辺では,目下市街地復興整備事業が始まろうとしていた。
国道沿いには旅情に富むドライブインが点々と続いた。
新地を出ると,福島県から宮城県に入る。
新しい坂元駅の周辺で進む新市街地整備工事。
常磐線は元の線路よりかなり内陸寄りに高架で建設が進められていた。不通となっている相馬〜浜吉田間は2016年12月の開通を目指している。
山本町も東日本大震災で死者・行方不明者700人超の甚大な被害があった。役場庁舎は震度6強の地震で使用不能となり,いまもプレハブのままだった。
バスは役場前の待合所に停車。
浜吉田駅のバス停は駅から2kmも離れた国道沿いにあった。
定刻より10分ほど早く,亘理駅に到着。
14時25分には相馬行きの快速便と各駅停車の2便が同時に発車することになっており,駅前は乗り換えの人たちで賑わっていた。
ここはニューデイズではなくキオスクだった。
はらこめしの本場だという。
浜吉田駅から折り返してきた列車。
連休最終日とありさすがに混雑していた。
賑わう仙台空港。「うまいもん名取」というイベントを開催していた。
時刻は15時半。早めの夕食を取りたかったが,そば屋は空いた席に食べ終わった器がそのままびっしりと並んでおり,戦場と化しているどころか白旗を上げているような惨状だった。
やむを得ず洋食屋でハンバーグとオムライスの定食を頼んだ。
今日の予定は急遽組み立て直したものだったが,ここでようやく当初の予定に戻った。
車内はみな一様に沈んだ雰囲気だった。晴れの元旦か1月2日が帰路となる年末年始の旅行もやっぱりまた行きたいなと思った。
旭川駅到着。5日間に渡った,食べマルシェも片付けが終わろうとしていた。
長い間,旅行記を読んでくださりありがとうございました。