北海観光節北海道駅前観光案内所北海道の駅弁

富良野駅の駅弁

もともと竹内待合所が駅弁を製造していたが,いったん姿を消し,2002年に旭川駅立売(株)が富良野駅の駅弁を復活させた。夏季のみキヨスクで販売している。

北のめぐみ,1000円,2002.9.11購入 ★★★★★

2段重ねの弁当で,下段には本物の笹の葉に包まれた大きなおにぎりが2つ入っている。上段にはおかず満載で,半分に切ったじゃがいもがまるごと入っているのは駅弁では珍しいし,ラム肉用の特製のタレがついているのは手がこんでいる。とにかくおにぎりが大きいので量は十分すぎるくらいで,小食の人なら1箱で2人分くらいありそうだ。*2003年は販売中止。

 

ふらのとんとろ丼,980円,2003.8.10購入 ★★★★

豚の産地,富良野らしい駅弁。半熟卵を載せて食べる。本当は生卵にしたかったのだろうが,汽車の中で生卵を割ってひっくり返すと手に負えなくなるので半熟にしたのだろう。小瓶にはコチュジャンソースが入っているが,これは何につけるのだろうか。容器が本物の木であるというのは嬉しい。

 

なお,富良野駅には昔名物売り子がいたというエピソードが残されている。その人はもと道議会議員の竹内武夫氏。
『富良野こぼれ話』(1979.11)には,「当時,T字型の拠点として重要視されていました,根室線富良野駅に,雨の日も風の日もそして酷寒の日にも,自ら青帽子をかぶり,ステン襟の制服を着用し,六尺豊かな長身を現わして,首にぶらさげた売箱には,自家調理場製の"孝養まんじゅう""しんこ餅"をはじめビール,正宗,サイダー,果物,牛乳など11品目を詰めこんで,例の美声をはりあげるから,乗客は一種の声楽のごとくに魅了され,たちまちにして道内外の名物となった。」とある。

北海観光節北海道駅前観光案内所北海道の駅弁