調整元は「最北の駅弁屋」を名乗る角館商会。駅弁作りにはこだわりを持っているようで,以前社長さんがテレビに出ていたときには,駅弁は普段着ではなくて「よそ行き」の弁当だというようなことを話していた。最近も臨時列車が運行される際には特製の駅弁が作られたりしている。
駅弁販売ブースは駅待合室にある。1998年の大晦日,既に日は暮れて名寄の街では早くも春の海が流れ出したころ,誰もいない待合室で社長さん直々に駅弁ブースに座っていたのが印象的だった。貧乏学生だった私はプラス200〜300円の出費を惜しみ,ローソンで弁当を買ったのだった。申し訳ないことをしたとずっと後悔している。
名寄本線や深名線が廃止され急行列車の長時間停車もなくなり途中下車して駅弁を買う機会は少なくなったが,名寄駅から特急スーパー宗谷に駅弁が積み込まれ,車内で「北の味きのこごはん」と「蝦夷っ子ちらし寿し」を販売している。
■リンク 最北の駅弁屋
お弁当,700円,1998.9.8購入学生時代はともかくお金がなかったので,まずいちばん安い幕の内弁当を買った。内容は覚えていない。現在は販売していないかもしれない。 |
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北の味きのこごはん,900円,1998.12.31購入 ★★★★昭和45年から売られている名寄でいちばん歴史のある駅弁。しめじの炊き込みご飯の上に具がびっしり載せられている。駅弁としては意外なほど味が薄くあっさりしている。当時は600円だった。 |
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蝦夷っ子ちらし寿し,1000円,2001.6.30購入 ★★★この日限りで廃止になった下中川駅,芦川駅を訪問した帰り,特急スーパー宗谷の車内販売で購入した。五目寿しの上に数の子とイクラ,トビっ子が載っている。包み紙がきれい。 |
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幻しのイトウ薫弁当,1000円 |