富良野線

北美瑛 きたびえい 無人駅
美瑛町字下宇莫別
昭和33年3月25日開業
標高214m  50人
単線
旭川より20.3キロ
千代ケ岡より3.7キロ
2001.1.6下車

●千代ケ岡→北美瑛の車窓

上川盆地もだんだん狭まってきて,両側から小山が迫ってくる。しかし,辺別(べべつ)川に沿って狭いながらも水田が続いている。旭川の市域はこの谷間に食い込むように南へ延びているが,右手の丘の上は既に「パッチワークの路」といわれる美瑛らしい景色が広がっているはずだ。丘の景色を車窓から楽しむことができないのは残念。
辺別川を渡るとまもなく北美瑛駅に着く。駅に着く手前で一瞬,十勝岳連峰を望む。ここであせって感動する人がいるが,この先の車窓からも十勝岳連峰の絶景は存分に楽しむことができる。
北美瑛はカーブの上にあるため,かなり傾いて停車する。

●北美瑛駅

上富良野−旭川間では最も利用者も少ない簡素な駅。かつては通過する列車も多かった。この駅の特徴は,駅前の花壇がきれいなこと。住民の手により毎年,色鮮やかな花が植えられている。現在も花の駅コンクールが行われていたとしたら,受賞は間違いないだろう。
この先,25‰勾配の美瑛坂がひかえている。ディーゼル化によって設置された駅の一つだが,SL時代にはここに停車してしまったら,坂が登れなくなるという事情もあったのだろう。
周辺は小集落で,商店や郵便局,神社がある。北美瑛の近くで国道から分岐し,美瑛市街へ向かう道は旧国道で,ちょっとした商店街は昔街道だったことの名残のようだ。
川をさかのぼっていくと朗根内や俵真布,宇莫別といった地味な農村が続いている。近年まで注目されることもなかったが,最近では「沢の村」として売り出し中である。

●見どころ

特になし

千代ケ岡 北海道駅前観光案内所 美瑛