日高本線
大狩部
- 所在地:新冠郡新冠町字大狩部
- 開業日:1958(昭和33)年7月15日開業
- 標高:5m
- 配線:単線
- 路程:苫小牧より71.1キロ 厚賀より5.5キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:9人(2017-2018年平均),22人(1983年)
- 最終乗降日:2000.2.6下車
●厚賀→大狩部の車窓
厚別川を境に沙流郡から新冠郡に入る。道内の沿岸地域における郡界は概ね江戸期の場所請負制におけ場所境に対応しており,ここからニイカツプ場所に入ることになる。
この区間はまさに断崖の下,海岸ぎりぎりを行く。北海道でも特に海がきれいに見えるところだ。国道は段丘の上を行くので,代行バスの車窓から線路は確認できないが,度重なる災害で甚大な被害を受けており,路盤が消失している箇所もあるという。
●大狩部駅
断崖からは抜け出すが,国道からは一段下がったところにあり,余計なものは目に入らず海だけが見える。海の見える駅としては国内有数の好立地であろう。テレビドラマ「女囚塀の中の女たち(1997,TBS制作)」のロケ地にもなり,駅名標の隣には碑が立っていた。 駅舎はコンクリートブロック造の小さいもので,ほとんど利用されていないようだ。
坂を登って国道に出ると小集落がある。 大狩部は明治初年から1923(大正12)年まで大狩部村として独立村名を持っていたが,実際に集落ができたのは戦後,樺太・外地からの引揚者が入植してからである。
●見どころ
□大狩部御野立所公園
駅から旧国道に出て左手(厚賀側)に約900m。夕日絶景。