根室本線
浦幌
- 所在地:十勝郡浦幌町字本町
- 開業日:1903(明治36)年12月25日開業
- 標高:20m
- 配線:2面2線(対向式)
- 路程:滝川より231.7キロ,新吉野より6.4キロ
- 窓口:みどりの窓口あり
- 乗降客数:126人(2015年),476人(1983年)
- 最終乗降日:2020.7.23下車
●新吉野→浦幌の車窓
根室本線は池田から太平洋に向かって南下するが,新吉野を出たところで不自然に向きを変えて北進し山の中へ向かっていく。これは当初根室本線が十勝川河口にあった大津を通る計画だったためだと言われる。大津村は明治30年代まで十勝の開拓の拠点として繁栄した港町。その後大火や洪水,津波による被害をたびたび受け,1955(昭和30)年に浦幌,豊頃,大樹の3町村へ分割吸収合併という全国まれに見る形で自治体としては消滅した。
線路は山手に向かうものの,眺めは今までよりもむしろ開放的となり,平原にビート,デントコーン,ジャガイモなどの作物が見える。明るい雰囲気の市街地が見えてくるとまもなく浦幌到着だ。
●浦幌駅
帯広方面へ浦幌発着の列車も設定されており,帯広方面への通学利用がある。一部の特急が停車し,みどりの窓口もある。
●見どころ
□浦幌町立博物館
浦幌は十勝川の鮭漁,農耕馬・軍馬生産,炭鉱など様々な歴史があり,1969(昭和44)年十勝管内初の単独博物館として郷土博物館が開館,1999年12月に現在の博物館ができた。企画展や現地見学会も盛んに行われており,2020年のコロナ禍では全国に先駆けてコロナの世相を伝える資料の収集を呼びかけ注目された。駅前まっすぐ500m,右手。図書館と同じ建物内。
□うらほろ森林公園
駅前まっすぐ1km。国道を渡った先の一帯。吊り橋,展望台などがある。例年9月下旬に開催される「ふるさとのみのりまつり」は十勝管内の最後の夏祭りとして,大勢の人で賑わう。
□うらほろ留真温泉
強いアルカリ性の温泉で知られる明治以来の名湯。2011年に町営温泉としてリニューアルオープン。駅から16km。曜日限定で駅からバスの便がある。