石勝線

夕張 ゆうばり 無人駅?
夕張市末広1丁目
明治25年11月1日開業
標高 m  364人
単線
新夕張より16.1キロ
鹿ノ谷より1.3キロ
駅前セイコーマート
2000.5.4下車

●鹿ノ谷→夕張の車窓

右に夕張鉄道の名残である広い構内や機関庫を通りすぎると,再びサイクリングロードが寄り沿ってくる。勾配は25‰なので列車のスピードは上がらない。わずか1.3km走ったところで夕張駅到着。右手の大きなリゾートホテルに驚く。

●夕張駅

もともと夕張駅は石炭の歴史村のところにあったが,昭和60年10月,1.3km南に移転,貨車駅となり,さらに1990年12月現在地に移転した。Mt.レースイスキー場の専用駅のような格好になっている。スキー客以外にとっては不便になり,移転に際しては激しい議論が展開されたという。実際列車でこのスキー場を訪れる客がそれなりにいるのが救いである。
待合室のキヨスクは「夕張振興公社・小さなオアシス・フラワーショップ」という店に変わった。その代わり駅前にセイコーマートができた。
夕張に着いた普通列車は数分の小休止の後,すぐに新夕張へ折り返すが,列車と一緒にすぐに去ってしまう旅行客が多い。夕張には見どころが多いので,たっぷり時間をとって観光してほしい。駅前からはバスも出ているし,タクシーもたくさん待っている。

●見どころ

□ゆうばりキネマ街道

駅から徒歩15分。本町商店街の建物の壁面に懐かしい映画の看板が並んでいる。絵になる風景。(2003.2訪問)

□石炭の歴史村

北東に2.5km。徒歩でも行けるがバスの便も悪くない。(H8.3訪問)

930-1700 入園無料,総合パスポート2500円(冬期は遊園地・SL館不可で1000円)

▽石炭博物館

夕張石炭の歴史村のメイン施設。北海道屈指のユニーク見学施設である。はじめに5000万年前の地球を再現したジオラマがある。白亜紀後期から新生代にかけて熱帯性の植物が繁茂し,これが湖底や湾底に運ばれ堆積して石炭層になった。石炭について学んだ後は,エレベーターで地下1000mの坑道に入って,採炭作業の様子を見学する。穂別地球体験館にも似たようなエレベーターがあるが,こちらのほうがリアルで,助けを求める緊急電話がかかることもあるという。

930-1700 800円 年末年始のみ休み

▽石炭の大露頭[道天]

石炭博物館の脇にある。1888年ライマンの弟子,坂一太郎によって発見された24尺層。第三紀前半(500-400万年前)の森林の状態を伝えている。

▽炭鉱の生活館

▽知られざる世界の動物館

▽SL館

▽ロボット大科学館

▽海賊船(エリック・ザ・バイキング)

▽映画のある街夕張展示館

▽ローズガーデン

▽ファミリーキャンプ場


石炭の歴史村事務所として使用されている先々代夕張駅。

□郷愁の丘ミュージアム

駅から石炭の歴史村方面に2.5km。社光の炭住跡地。さらに施設が増える予定。
930-1700 無休 1000円
▽シネマのバラード
2003.2オープン。昭和24年に焼失した夕張演芸場をイメージした建物。映画のポスターなどで映画の歴史を展示。戦前,戦後しばらくの古い時代の邦画関係が充実している。お土産屋は夕張の特産品のほかディズニーグッズを販売している。お土産屋は入場無料。(2003.2入館)
▽生活歴史館
鹿ノ谷駅前にあった石川コレクション文化会館の展示物を受け継ぎ,雑多な生活用品や,消防の歴史など膨大なコレクションが展示されており面白い。展示品一つ一つはそれほど貴重なものではないかもしれないが,普通なら捨てられてしまうようなものをこれだけの数集めたということ自体が貴重だ。(2003.2入館)
▽センターハウス
夕張の街の絵巻や絵画を展示。郷土書籍の販売も行っている。入場無料。(2003.2入館)

□サイクリングターミナル黄色いリボン

石炭の歴史村入口にある。夕鉄跡サイクリングロードの探訪に便利。

900-1700 5-11月 4時間レンタル400円

□夕張市美術館

北東に1km。貧乏で有名な美術館。ポスターを白黒にするなどしてやりくりしているという。撫順市友好記念館併設。兵馬ようの実物大複製品がある。道道38沿い,市役所近く。(H9.10訪問)

1000-1730 月・祝翌休 100円

□Mt.レースイリゾート

駅からすぐ。

▽ルピナス

スキーのゲレンデが6月の中下旬にルピナスの花園と化す。以前はルピナスまつりが開催されていたようだが。

鹿ノ谷 北海道駅前観光案内所 終点

お疲れ様でした。終点夕張です。