釧網本線

南弟子屈 みなみてしかが 無人駅
川上郡弟子屈町字熊牛原野
昭和4年8月15日開業
標高64m 4人
単線
網走より103.9キロ
摩周より8.2キロ
2002.2.10下車

●摩周→南弟子屈の車窓

国道に沿って南下する。まわりは牧場だが雄大な車窓とは言えない。右手の丘の上は「900草原」という町営牧場になっており,こちらは北海道的な雄大な眺めが人気を呼んでいる。
釧路側から来た場合,南弟子屈に着く前に「なお弟子屈へおいでの方は次の摩周でお降りください」とアナウンスが入る。弟子屈駅を摩周駅と改称したために,わざわざこのような説明をしなければならなくなったのだろう。

●南弟子屈駅

牧場の中の貨車駅で,駅前に人家が数軒あるだけ。往時は木材の搬出で賑わったという。雰囲気的には美留和と似ているが,こちらの貨車駅舎は訪れる旅人も皆無なようで,ゴミもなければ落書きの1つもない。これほど人の匂いを感じさせない駅も珍しい。「美留和」という美しい響きの地名と,「南弟子屈」という味気ない地名による差であろうか。それにしてもまれに国道を走る車以外は人工的な音が全くしない静寂な環境は素晴らしい。
南弟子屈は詩人・更科源蔵(1904-1985)の出身地で,古くは熊牛原野と呼ばれていた。このあたりの開拓史は自伝『熊牛原野』に描かれている。


国道から駅を望む

●見どころ

特になし

摩周 北海道駅前観光案内所 磯分内