北海観光節小さな旅行記三箇線で行く鬼斗牛山と突哨山

三箇線で行く鬼斗牛山と突哨山 その4

比布町に入ると間もなく「村上山公園あと300メートル」の看板があった。

村上山公園には観光バスも来ていた。

 

公園の展望台からは比布市街を眺めることができた。ちょうど12時を過ぎて昼時となり,東屋では団体の人たちが食事をしていた。

実は今回突哨山を歩こうと思って初めて知ったのだが,突哨山には古くから知られる男山自然公園とはまったく別に,近年魅力的な散策路が整備された。

村上山自然公園はその比布側の入り口となっている。

 

ここで案内図を入手することができた。

 

この道は比布の語源から「ぴぴの路」と名付けられており,2011年に新たに開削されたものだという。

森に入るなり,一面エゾエンゴサクの群落となった。

こんなところにも人の生活の痕跡があった。

心地よい散策路を行く。

時折はっとするような花園が現れる。

その一方で,山の一部は今も採石場となっている。

北分岐。

北分岐を過ぎるとアカエゾマツの人工林となった。この道には花はまったくない。

扇の沢分岐への途中で,親子孫の4人連れに出会って,「カタクリフォーラムの会場はどちらですか」と尋ねられた。関係者だと思われたらしい。

申し訳ないが「わからない」と答えた。しかし,気になって携帯電話で調べてみると,たしかに今日はカタクリフォーラムをやっているらしい。会場はカタクリ広場である。

これは行かないわけにはいかないので,早足で北分岐に引き返した。

途中先ほどの家族連れに追いついて,この道の先からカタクリ広場に行けるらしいと告げた。私は先に行こうとしたが,子供たちが面白がって駆けて付いてきた。

果たして,北分岐に来てみると道標に「扇の沢口へ」とあるが,カタクリ広場の案内はない。地図を見ると扇の沢口とカタクリ広場の間は点線となっている。

再び合流した家族連れに聞くと,やはりこの点線を見て不安に思っていたそうで,やっぱり行けないかもしれないから引き返そうかという。

一人ならなんとでもなると思ったが,家族連れならたしかに引き返すという慎重な判断もあるだろう。「行ってみます」といって,家族連れと別れて単独扇の沢口への道を突き進んだが,後味の悪さが残った。

扇の沢ルートは若干ぬかるんでいるところがあった。

地図で点線となっていた道は,歩くには何の問題もない小道だった。

旭川刑務所の隣接地にあるカタクリ広場。

本日ここで,カタクリ楽団・突哨山と身近な自然を考える会の主催,もりねっと北海道の協力によるカタクリフォーラム16が開催されている。

主催の「突哨山と身近な自然を考える会」は,突哨山のゴルフ場開発計画の白紙撤回を求めて1991年に結成,署名活動などを経て2000年に突哨山の大部分を旭川市と比布町が購入するに至っている。この広場も会の手作りで設置されたものだという。

パイプハウスでは演芸会が行われていた。

 

東鷹栖農産グループによるパンや加工品の販売もあった。

 

シラカバ風倒木の無料配布。徒歩ではどうにもならない。

次へ