ちほく高原鉄道ふるさと銀河線

(廃止)様舞 さままい 無人駅
中川郡池田町字様舞
昭和34年5月1日開業
標高31m  1人
単線
池田より5.7キロ
2002.3.21下車

●池田→様舞の車窓

札幌,帯広方面から来たとするとスイッチバックの形で池田駅を出発する。ふるさと銀河線はもともと道央と網走を結ぶ鉄道として敷設されたのにもかかわらずスイッチバック形式になっているのは妙な感じがするが,そこにはやはり政治力の存在があったのだという。当初は隣の利別駅から分岐する予定であり,それであればスイッチバックにはならなかったであろう。利別は十勝川の水運で賑わった集落だったが,池田侯爵の農場に池田駅が設けられ,ここから網走線が利別川沿いに敷設されるに及んで,利別は没落した。
さて,池田市街をしばらく根室本線と沿って走り,やがて根室本線が左へぐいと分かれていく。銀河線は1本の線路となって北へ向かうが,第3セクターとて元の国鉄線であり,しっかりした線路である。
おおむね道道237号池田停車場高島線に沿って走る。国道は利別川の対岸を走っており,線路沿いは人家も少なく寂しい。一帯は酪農地帯である。

●様舞駅

ふるさと銀河線の旅の最初からすごい駅が登場する。この駅の年間平均乗降客数は5人に満たないという。ぼろぼろの板張りのホームと小さな待合室があるだけ。
それでも駅の南側は小集落をなしており,小学校跡が残っている。最盛期の昭和29年で児童が59人となったが,同55年廃校,跡地が青少年自然の家となった。様舞駅でもかつては委託で切符の販売が行われていたという。
2000年2月に示されたちほく高原鉄道経営改善計画案では薫別駅,川上駅とともに廃止対象駅となっており,訪れる鉄道ファンも増えているようである。


「何もない」と言われてもしょうがない駅前風景

●見どころ

駅の南の踏切を渡って道なりに進むと,素晴らしい眺めの牧場に出るという。1周8kmの散策コース。

池田 北海道駅前観光案内所 高島