野幌 | のっぽろ | 有人駅 | |
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江別市野幌町 | |||
明治22年11月3日開業 | |||
標高26m | 9616人 | ||
複線(対向式) | |||
函館より304.2キロ 大麻より3.4キロ |
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みどりの窓口600-2330 | |||
右サンクス 南口ローソン |
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1997.8.31下車 |
大麻から1kmほど進んだところが丘のてっぺんで,標高40m。このあたりは野幌丘陵と呼ばれ,水害に見舞われることもない。左手には黒い防雪林が延々と続く。鉄道開通以来100年以上にわたって整備されてきた林で,そのうち7割は環境緑地保護地区として指定されるなど,都市の中の自然として高く評価されている。
やがて道央自動車道が,線路の下を通り過ぎる。札幌IC−岩見沢IC間は昭和58年の開通。このあたりの道央自動車道は切り通しの中を進む。江別には江別西と江別東の2つのインターがあるものの,車から江別市街はまったく見えない。私は上富良野から何度も札幌に来たが,毎回高速道路を通っていたので,大学に入るまで,江別の街を見たことがなかった。
防雪林がいったん途切れて,野幌に到着する。
明治22年,フラグステーションとして設置された。かつては夕張鉄道の分岐駅でもあった。夕張鉄道は昭和5年に全線開通,昭和50年に廃止された。上の写真は駅の南口(裏口)であるが,自転車置き場になっているところが旧夕張線のホームである。そのほか往時の名残として「煉化もち」がある。昔は時刻表にも掲載されていた由緒あるお菓子で,駅前のニシムラで販売している。
それでなぜ「煉化→煉瓦→れんが」なのかといえば,江別市は明治以来日本を代表するれんが産業の街だからで,野幌駅周辺にはレンガ工場がたくさんあった。現在ではれんがをテーマにしたまちづくりが進められ,町中がれんが色である。
大雑把に言って,線路より北は屯田兵により開拓され,南は北越殖民社により開拓された。どちらも北海道開拓史上重要な位置をなしており,駅周辺には歴史的な見どころが多い。
駅前徒歩5分,国道12号沿いのイトーヨーカドー脇が入口。湯川公園まで緑の散歩道が続く。赤レンガの歩道と緑のトンネルが気持ちいい。途中にガラス工芸館,屯田資料館,江別第二小学校など見どころも多い。(H9.8訪問)
徒歩10分。グリーンモール内。レンガ造りの旧石田邸を保存,内部改造を施しガラス工芸のアトリエとして使用。作品の展示があるほか,制作風景をガラス越しに見ることができる。北海道の住宅としては突出したデザインで,絵になるようなモダンな建物である。入口広場のタイムベルは9,12,15,18時にチャイムががなる。夜はライトアップ。(H9.8入館)
1000-1700 月祝休 無料
徒歩12分,グリーンモール内。明治17年頃の建築。99%創建当時の姿に復元されているというが,少しきれいすぎる気がする。江別市郷土資料館分館・屯田資料館として,内部には兵村の模型などが展示されている。江別市篠津には,耐寒性向上のためロシア式の丸太小屋の兵屋が建てられたが,建設費が高いのでその後建てられなかった。その兵屋の模型もある。小屋組は梁のないバルーンフレームで,頼めば見せてもらえると思う。新琴似の中隊本部と姉妹建築で,左右対称形である。(H9.8入館)
1000-1700 4/29-11/3開館 月・祝・最終金休 100円
徒歩20分。野幌グリーンモールのつきあたり。昼間でも暗い味わい深い公園。 (H9.8訪問)
▽野幌屯田兵屋
江別における屯田兵は,明治11年から19年までの間に,江別・篠津・野幌の3地区に5次にわたって配置された。この建物は,明治19年入地の湯川忠継さんの兵屋。兵村は○番通り,第○横線と名づけられた道路によって区画されている。イトーヨーカドーの手前に野幌グリーンモールという遊歩道があるが,国道12号が1番線に当たり,モールを進むと,2番通りに第2中隊本部がある。モールの突き当たりが4番通りで,湯川公園になっている。昼間でも暗い鬱蒼とした林の中に,屯田兵屋がある。
5/3-10/10の土・日・祝日内部公開 無料
駅の南3km。駅前からJRバス北広島,南の里行きに乗車,セラミックアートセンター前下車。れんがとやきものをテーマにした展示。企画展も開催されている。
930-1700 月・祝翌休 300円
セラミックアートセンターの向かい。2代目責任者関矢孫左衛門の住居跡地。北越殖民社は新潟県で明治19年に組織された開拓団体。桜の名所で趣がある。(H10.6訪問)
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