小幌 | こぼろ | 無人駅 | |
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虻田郡豊浦町字礼文華 | |||
昭和62年3月31日開業 | |||
標高 m | 2人 | ||
複線 | |||
長万部より17.5キロ 静狩より6.9キロ |
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2002.4.27下車 |
車窓右手には断崖絶壁の海岸線が見える。室蘭本線はここからいよいよ礼文華越えに挑む。礼文華は古くから蝦夷地三大難所の1つとされ,鉄道も道路も戦後しばらくまで倶知安まわりの山道を選んでいたのである。列車はまもなくトンネルに入る。トンネルは下り線と上り線で別々に掘られているが,この先およそ8kmはほとんどトンネルの中を走る。その途中,トンネルに挟まれたわずかな明かり部分に小幌駅はある。
もともと昭和18年に信号場として設置。昭和42年,複線化により仮乗降場となった。そして他の仮乗降場同様,JR移行時に駅となった。
トンネルとトンネルの間にあり,人家などなく,なぜここに駅があるのかと不思議に思う乗客も多い。しかしこの場所は鉄道でしか行けないだけに意外に利用者は多く,保線作業員や釣り人が利用している。また,この秘境めいた雰囲気を求めて,小幌駅に下車することを目指してやってくる人たちも少なくない。
駅から海岸に下りる道が2本あり,いづれも絶景で心安らぐが,夏は草木が茂って歩きにくくなる。探訪するなら春先がおすすめ。詳しくは小幌駅探訪記を参照。
駅前風景
徒歩15分。海側に向かって左前方の山道を進む。奥行き15m,幅16mの洞窟。江戸時代から円空仏が安置され,松浦武四郎や菅江真澄も訪れている。現在は付近を通りかかる漁師さんが管理している。秘境の地だけに自然も素晴らしい。7月下旬に礼文華岩屋秘境まつりが行われる。
駅前まっすぐ5分ほど進むと海岸線に出る。小幌海岸の断崖や,内浦湾を望むことができて絶景。駅と海岸の高低差は50mほどあり,徒歩5分とはいってもそれなりに疲れる。
小幌洞窟の入り江。 | 岩屋観音 | 駅からまっすぐ下りた海岸。 |
詳しくは小幌駅探訪記を参照
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