[北海観光節]  [北海道駅前観光案内所]

宗谷本線 その2

[名寄→天塩中川]

宗谷本線の旅も中盤に入って,だんだんと北に向かっているという実感が沸いてきます。音威子府までは札幌からも普通列車で日帰りできますので,知らない駅に降りてみましょう。

宗谷本線[名寄→天塩中川]の概要


●歴史

対露戦争を念頭におき,明治36年には名寄に達した天塩線だったが,日露戦争の勃発による財政難で工事は中止された。日露戦争終結後,南樺太が日本に割譲され,稚内までの路線開通は新たな意義をもち,明治42年名寄から工事再開。大正元年音威子府まで開通,同年天塩線は宗谷線と改称された。音威子府−稚内間では,天塩川の水運が利用できる幌延経由は後回しとなったが,大正6年音威子府から天塩川沿いの路線に着工。稚内からも大正13年より工事が始まり,大正15年に全通した。
支線の美幸線は昭和60年9月16日廃止,天北線は1989年4月30日廃止。
1991年には宗谷北線運輸営業所を設置。名寄以北の業務の効率化を図っている。
2000年3月には261系気動車が投入されて急行が特急に格上げされたが,名寄以北では高速化が実施されていない。

●車窓

長さで全国4位の天塩川に沿って北上する区間である。美深までは田園風景が続き,短い間隔で駅がある。水田の北限である美深を過ぎると,車窓は牧草地や畑が中心となり,いよいよ北へ来たという雰囲気が強まってくる。山村の音威子府は今も道北の交通の拠点で,大きな駅舎の前からは天北線代替のバスが出ている。その先に続く音威子府渓谷と神路渓谷は,深い緑に映える天塩川が素晴らしく,宗谷本線随一のビューポイントである。谷がやや開けてくると,上川支庁最北の町・天塩中川に着く。
車窓は稚内に向かって圧倒的に左側が良い。

●運行系統

優等列車は札幌−稚内間に特急が4往復している。名寄以北については261系のスーパー宗谷と183系のサロベツで所要時間の違いはほとんどない。この区間の特急停車駅は美深,音威子府,天塩中川。
普通列車は下り5本,上り7本(音威子府−天塩中川間は5本)。旭川方面とはほとんどが名寄で乗り換えとなるが,一部旭川へ直通する列車もある。名寄−稚内間を直通する列車は下り2本,上り4本。なお普通列車でも通過する駅は多い。
臨時列車では1999年秋以来,名寄−天塩中川間に「天塩川紅葉ノロツコ号」が運行されている。

●利用状況

普通列車:名寄−美深間では通学利用があり,通学列車は立ちが出るほど混むが,旅行者が利用する時間帯とは重ならない。逆に旅行者が利用する列車はほとんど旅行者しか乗っていない。旭川−稚内間を普通列車で乗り通す旅行者は意外に多く,名寄−稚内間を直通する列車に利用が集中する。名寄1244発稚内行きの普通列車などは旅人であふれ,シーズンには席にありつけないこともある。通学列車でもなく,旅列車でもない中途半端な時間帯の列車は,乗客0で走っていることも珍しくない。なお,名寄から先の宗谷本線は,濃厚な鉄道マニアの比率が高く,その車内での行動には不快感を覚えることがある。

●車両

普通列車:基本的に宗谷本線運輸営業所のキハ54形500番台単行。キハ54形は全車両固定リクライニングシートまたは転換クロスシートに換装されており,4人ボックス席で旅行談義に花が咲くという光景は見られなくなった。一部キハ40形700番台や2両編成の列車もある。

それでは,宗谷本線その2・各駅停車の旅をお楽しみください

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