昭和・北海道地図資料館

レジャーガイドマップ北海道

昭和60年 国際地図出版

家族の誰かがお土産に買ってきてくれたものだと思う。美しい絵地図であり,裏面には1/670000の北海道全図が黒・赤2色で印刷されている。出版年の記載はないが相生線が廃止されており,「岩内線は60年夏廃止」の記述があることから昭和60年の地図だと推定される。


道内主要都市間の交通
各都市間の鉄道での所要時間が示されている。現在の地図ではありえないサービス。「急行」の文字も懐かしい。


札幌からの所要時間早見表
赤平,芦別,富良野は急行狩勝で札幌と直接結ばれていた。遠いところでは函館が国鉄で5時間,釧路が6時間30分となっているが,この当時でももう少し早く着いたはずだ。


鴻之舞付近
この地図では坑夫がまだ金を採掘しているようだ。金八峠,上原峠,丸立峠もしっかりと掲載されている。


天売・焼尻
一枚ものの地図で天売・焼尻のような小島にこれだけの情報を書き込めるのは縮尺のない絵地図ならでは。


クッチャロ湖
帆かけスキーもイラストで紹介。今でも行われているのだろうか。

温泉はすべて絵入りで紹介されている。昭和60年というと秘湯ブームが起こる直前。この時点でヌプントムラウシ温泉が載っているのは驚きだが,有毒温泉は少々やりすぎではなかろうか。命を落とします。

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