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キャンプ場の奥に標高約350メートル,ニニウの集落よりも100メートル高いところに草原の丘が広がっている。
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「子ども会・長生会・森林人林業グループの人達をはじめ,多くの村民の方々の協力により,郷土にある広葉樹,針葉樹20樹種を使った村のシンボルとなる森ができました。 未来に向けて,木々が大きくたくましく育ってくれることを願っています。 この森づくりは「ふるさとのシンボルの森づくり促進事業」による北海道の補助を受けて造成しました。 占冠村」 |
ニニウの農業は大地からの搾取でもあった。
「焼く以外に開墾の方法がないので焼いたが,そのたびに火事が起こった。笹を刈るとか,火防線を入れるとかいうのでないから焼けるだけ焼けていくのである。しかし本当の原始林はそんなに燃えるものではなく,森林に大被害を及ぼすということがなかった。」
ニニウの山はおよそ原始林とはほど遠い。写真のように笹の原に細い木が茂っている。これは,明治以来1度か2度は焼かれて畑にされたり,木材用に伐採された証拠である。 決して美しい森とはいえないが,開拓跡地の寂しい雰囲気が漂う。こんなところにも鹿はたくさんいるし,熊の気配さえ感じる。 自然のままに原始の森に還るのを待つのもいいが,これでも人の手を入れれば感じの良い森になるはず。日本全国でも失われつつある「里山」の風景をニニウにつくることができたらいいなあと思う。 |
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「ニニウの森」がある丘はつい近年まで現役の牧草地として利用されていたようである。しかし,このような丘がいったんはげ山になると,森は容易に復元しない。
看板のあるところは360度のパノラマがきく展望スポットであり,四方を山に囲まれたニニウを実感することができる。
村の人たちによる植樹は平成10年からはじめられた。これまでたくさんの恵みをもたらしてくれた大地へのお礼というところであろうか。ここが原始の姿に戻る様子は私たちには見ることができないかもしれない。しかし,生きている限りはこの森の成長を見守りたい。
![]() 南西から東のパノラマ |
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![]() 東から北のパノラマ |
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![]() 北から西のパノラマ |
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