北海観光節旅行記小さな旅行記 2004.7.26

列車とバスで巡る富良野・美瑛 その2


美瑛駅到着。

ツインクルバス美瑛号 丘コース1号

 

美瑛駅からはJR利用者のための周遊バスが出ている。丘コースと拓真館コースがあり,今の時期だと丘コースが1日6便,拓真館コースが1日3便運行している。料金はいずれも600円で,ふらの・びえいフリーきっぷを持っていれば無料で乗車できる。


駅前のバス乗り場から出発。


バスガイドさんも乗車している。


ケンとメリーの木は車窓見学。バスガイドさんからは木の名前の由来など詳しい説明があった。


天文台のある北瑛小学校も車窓ポイントの一つ。

 
セブンスターの木では約10分間の見学時間があった。

 

バスの乗客は半分以上は台湾からの観光客で,下手したら日本人は2割くらいしかいなかったかもしれない。バスの案内板も英語・中国語・韓国語に対応していた。


親子の木は車窓見物。


おなじみ,北西の丘展望台。


ここでは約10分間の休憩時間があった。

所要55分というあっという間のコースだったが,ガイドさんはこの間ずっと熱心に車窓案内を続けていた。乗客の大半が外国人で,どれだけの人が話を理解できたのかわからないが,最後には拍手が沸き起こった。

やはり木の名前の由来や農家の人の生活など説明を聞きながら見ると,より印象に残るし,自分たちだけでまわったのでは気づかないものにも気づかせてくれる。バスなので車高が高い分,展望も良い。残念ながらこのバスはJR利用者専用ではあるが,レンタカーで丘巡りをする人たちも,できればこうしたバスツアーに一度参加して,丘の基礎的な知識を得ておくと良いと思う。

四季の塔

 

次の列車まで少し時間があったので,駅から歩いて5分ほどの四季の塔に上ってみた。四季の塔は役場庁舎に隣接しており,エレベーターが上った展望室からは360度のパノラマが見渡せる。美瑛の丘巡りをする場合,まずこの展望塔から,これから行こうとする方角を確かめておくと良い。


美瑛では神社祭が行われていた。

■美瑛10:39発→ラベンダー畑11:15着 富良野・美瑛ノロッコ1号


今年は機関車が旭川寄りに連結されていた。

 

今日は平日だが,自由席はほぼ満席で,立つ人が出るほどだった。休日にはぎゅうぎゅう詰めになるそうだ。富良野・美瑛ノロッコ号も運行が始まって数年たったが,だいぶん観光客にも定着してきたのだろう。こういう列車は毎年地道に運行させることが重要である。ノロッコ号の元祖であるくしろ湿原ノロッコ号もマンネリ化するどころか益々人気が沸騰し,今年は1両増結の5両編成という堂々とした姿で走っている。富良野・美瑛ノロッコ号も来年はもう1両か2両の増結を期待したい。

 

美瑛〜美馬牛間ではノロッコ号ならではの減速運転を実施。しかし,この区間は両側に防雪林が続き基本的に車窓はあまり良くないのである。それでも木々の切れ間からわずかに丘と美馬牛小学校を望む箇所があり,そこでは歩くような遅さで進む。さっきのツインクルバスの車窓に比べたらぜんぜんたいしたことはないのだが,ノロッコレディーさんがここは何のコマーシャルに使われたところだとか,過剰に美化して紹介してくれる。


霞のかかる日の出山。

美馬牛からは通常の速度での運転で,窓が開け放しのため,豪快に風が入ってくる。そんな中でもノロッコレディーさんが車窓案内をしてくれるのだが,今日の人は,声の通りが良く,説明が明快かつアドリブつきで秀逸だった。


車内で配布された乗車証明書。

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