釧路も4年目になるが,釧路湿原は見ているようで見ていない。今日は湿原の縁を反時計回りにぐるりと一周し,主な展望台に登ってみようと思う。
岩保木山分岐の道しるべ。
岩保木山に登る前に水門へ行ってみる。道路の西側は耕作放棄地で,再び湿原化している。
旧岩保木水門。釧路川と新釧路川の分岐点にある水門で,今まで一度も開けられたことはないという。昭和6年竣工で上屋は木造。
1990年竣工の新水門。 | 水門周辺は公園になっている。 |
道を引き返し,先ほどの分岐から岩保木山に向かう。
この岩保木山を経て細岡展望台に至る9kmダートは,ライダーの聖地と言われている。運転には自信がないほうなのでこれまで通行を避けてきたが,この時期なら対向車もいないだろうと思って通ってみた。実際通ってみると,まったく問題のない幅広ダートで,尾根道を行くので景色がすばらしい。釧路湿原観光では必ず組み込むようにしたい道路である。
山頂への入口には看板もなかったが,ここだろうと見当をつけて駐車。作業道を歩いて山頂へ向かう。
徒歩10分で山頂に到着。
ガイドブックに書いてあるとおり,景色を独り占めにできた。ただ山の裾野が広いので,やや湿原までの距離が遠い。
車に戻ってダートを先へ進む。にわかに車窓が賑やかになると,細岡展望台到着である。さすがに有名観光地なので,この時期でも観光客がちらほらいる。
細岡第2展望台。
おなじみ細岡大観望(第1展望台)。
木が生長して何も見えなくなってしまった旧展望台(下のベンチが置いてある広場)。
細岡方面に向かう。細岡駅前では住宅や牛舎の廃屋群が取り壊しの最中だった。初めて細岡駅に降り立った8年前にはまだ牛がいたのだが。人が住んでいた証が何もなくなってしまうのは寂しいことである。
釧路川のカヌー発着所。塘路からカヌーで下ってきた観光客はここで陸に上がる。みんな細岡駅のほうに歩いていったから,ノロッコ号で塘路に戻るのだろうか。
夢ヶ丘展望台,達古武キャンプ場への木道は2004年の台風や地震で被災したため通行止め。2005年には達古武オートキャンプ場からの一部区間が開通する予定だが,全面復旧には数年かかる見込みだという。