さすがにウトロは賑やかである。
ウトロ港に向かって,○○遊覧船,○○観光など,ありとあらゆる遊覧船の券売所がひしめき合っている。いずれも今日の運行は終わり,翌日便受付中の看板を出していたので,明日の便の空きはあるようである。
遊覧船屋街のいちばん奥に,本家知床観光船の待合所がある。
新聞では秋まで予約でいっぱいだと書かれていたので,最初から乗るのはあきらめていたが,窓口の人に参考までに空き状況を訪ねてみる。予約でいっぱいだというので,指定券が入手困難だった時代の国鉄窓口のような威張り腐った対応を予想していたが,窓口にいたのは実にさわやかな青年だった。
明日の便にはまだ空きがあるという。今後も予約でいっぱいというわけではなく,「予約しなければ乗れないこともある」程度とのこと。新聞も大げさなことを書いてくれるなと言いたい。
オロンコ岩
知床八景,高さ60mの巨岩・オロンコ岩に登ってみる。
観光船乗り場。
ウトロ温泉の温泉旅館は知床グランドホテル北こぶしを除いては段丘の上に立地している。そのためいわゆる温泉街は形成されておらず,お土産屋や飲食店もホテルの内部ですべて完結している。
ゴジラ岩とゴジラの手湯。
以上で知床観光はおしまいだが,結局世界遺産に登録されてからの知床は,万博みたいなもので,ともかくみんな行ってはみるが,「人がたくさんいた」ということ以外に何も印象は残らないであろう。そもそも世界的価値のある自然は奥深いところにあり,容易に観光客を寄せ付けないのである。知床の観光スポットは今日これまで巡ってきたところが主なもので,あとは遊覧船に乗るくらいである。これであれば,阿寒湖,摩周湖,屈斜路湖,あるいは釧路湿原あたりをゆっくりと巡ったほうが,よっぽど楽しいのではないか。
リュックサックを担いだ一人旅の観光客が何名か乗っていた。
一度降り立ってみたかった斜里駅前のバス乗り場。ディスカバージャパン時代の雰囲気がこのあたりにはまだ残っているのではないかと思う。
バスターミナル内部 | JR知床斜里駅 |
羅臼とは気合いの入り方が違うという感じだ。
立松和平さんも定宿にしているという斜里館。貫禄たっぷりの駅前旅館である。