旭川駅前のバス乗り場は複雑怪奇を極めており,19箇所に分散している。
旭川の中心部から西に向かうバスのほとんどは国道12号をまっすぐ進まずに,国道237号に入って旧神楽町と旧神居村の中心街を経由する。実は昭和44年まではこのルートが国道12号だったのだ。
味の三平 神楽本店
味の三平の味噌ラーメンを食べずして,旭川ラーメンを語ることはできないという声をインターネット上でもたびたび目にするが,まったくその通りだと思う。
高校生の頃,友達と連れだってラーメンを食べに行くことが何度かあったが,当時既に学校近くの山頭火や青葉が全国的に有名になりつつあったのにもかかわらず,行くのは決まって神楽の三平だった。
激辛三平みそラーメン,カツ入りで1000円。
いまでこそ「激辛」と名乗っているが,当時はただの「みそラーメン」だった。それでありながら,私がいままでに食べたどんな激辛ラーメンよりも辛い。武闘派の友人達は男であることを競うかのようにして,スープまで飲み干していたが,翌日は密かに便所で苦しんでいたと後になって聞いた。
私は男であることよりも健康をとるほうだったので,スープはあまり飲まなかったが,このラーメンの味は忘れることができず,今でもたまに豊岡の支店に食べに行っている。
神楽の本店は高校の時以来になるが,店内の雰囲気はまったく変わっていなかった。カツを入れてもらったのは,今日一日粗食で歩き回っていたのと,カツ丼もまたこの店の名物だからである(カツは亀や食堂の味を継承しているという)。
再び道北バスの高砂台線に乗り,終点で降りる。