北海観光節小さな旅行記島サミットまであと6日

島サミットまであと6日 その3 主会場

2009年5月15日

 

石勝線トマム駅。標高538mで,JR北海道では最も高いところに位置する駅である。ホームのひび割れをアスファルトで補修している最中だった。

この時期はオフシーズンのため,インフォメーションセンターへの連絡通路は閉鎖されていた。リゾートに向かう人は,専用の電話で呼ぶとバスが迎えに来てくれる。

リゾートへの道路は舗装が真新しく,芝もきれいに張り替えられていた。

 

散水車や道路清掃車も待機して,準備万端。

 

途中,山上農場沢川に中苫鵡橋がかかっていた。中トマム地区は山上農場,京都農場という2つの大地主農場からなり,小作人が苦闘の末切り開いたところである。往時には学校,神社,駅逓,それに料理店までできた時代もあったという。

いまその名残をとどめるのは,この橋ぐらいだろう。

トマムはあまり桜の多い土地柄ではないが,6日後であればまだ国賓の方々に桜を見てもらえるかもしれない。

ゴルフ場からの眺めはなかなか爽快。もともと牧場だったことを考えると,トマムリゾート自体はトマムの風景にあまりインパクトを与えていないはずだが,山肌を削って作られた高速道路は非常に醜く見える。

トマムを象徴する4棟の超高層ホテル。ザ・タワーの2棟は一昨年から昨年にかけて,外壁改修,断熱改修と併せてデザインが一新された。一方は夏に,もう一方が冬景色にとけ込む色で,それぞれの季節で片方のタワーがまわりの風景にカモフラージュされることを意図している。

ザ・タワー

 

ザ・タワー内のお土産屋とT-DOC。リゾート内の各施設は今日までが通常営業だが,もともと5月のトマムはオフシーズンのため,ひっそりとしていた。

 

こちらはコンビニ風のTOWER SHOP。弁当類がコンビニ並みに充実しており,向かいには24時間利用可能なセブン銀行のATMができていた。

島サミットのポスターとレストラン「ニニヌプリ」のポスター。

あらためて説明しておくと,ニニヌプリとはニニウとヌプリ(アイヌ語で山)を組み合わせた造語である。ニニウは占冠本村を挟んで,トマムとは反対側に位置する集落である。トマムもニニウも鵡川沿いに位置するが,いずれも占冠本村との間に断崖絶壁が立ちはだかって本村と直接行き来することができず,陸の孤島の中の孤島と言われた集落である。ニニウは占冠の中でもとりわけ自然が豊かなところで,ホタルが多く生息しており,2年前まではトマムからホタル鑑賞ツアーのバスが出ていた。

  

ニニヌプリへは森の中の空中歩廊をしばらく歩いていく。

 

ヴィレッジアルファのフロントにあった島サミット歓迎の旗。

ニニヌプリは営業していなかったので,ヴィレッジアルファの玄関を出て,ガレリアに向かう。道はやや怪しいが,歩いていくならこれがいちばん近いようだ。

ガレリア・タワースイートホテル

 

トマムではいちばん格式が高いホテルで,サミットの主会場になるものと思われる。

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