2009年10月1日,2日の2日間,占冠村で「近自然ワークショップ&セミナーinしむかっぷ〜鵡川の美しい未来・川の再生を資源と防災から考える」が開催された。スイス近自然研究所の山脇正俊先生を占冠に迎えての近自然ワークショップは昨年11月に続き2回目である。私も先月ヨーロッパに環境施策関係の視察に行く機会があったが,その際昨年占冠で聞いた話が大変役立ったことと,今回は平日の開催ということで,いつもとは違う人たちに出会えるのではないかという期待もあって,参加してみることにした。
前日は東京から最終便で旭川帰って,仕事をどたばたと片づけてようやく床に入ったのが2時。4時半に目覚ましをかけたのはやはり無理があって,はっと目覚めると5時だった。慌てて支度をして,ハイヤーで何とか西御料駅5時56分発の富良野行きに間に合った。
朝霧はしだいに晴れて,西神楽を過ぎると左前方に大雪山が見えた。
この下り始発列車に平日乗ったのは初めてだが,美瑛までの乗客は3名ほどで,ほとんど回送列車のようだった。美瑛で後ろ3両を切り離し,単行となって富良野へ向かう。
美馬牛駅では,高校のとき通学に利用していた上り始発列車とすれ違った。列車の中には十数年前と変わらない高校生達で賑やかな様子が見え,当時を思い出した。
富良野駅で15分の待ち合わせの後,7時20分発根室本線帯広行き普通列車に乗車,8時11分幾寅駅で下車。
駅に降り立つと,古めかしいスピーカーから映画「鉄道員」のテーマ音楽が流れてきた。平日の朝から毎日聞かされては地元の人も大変だろうが,ひんやりとした朝の空気とも相まって,旅情をかき立てられるものがあった。
幾寅駅前9時00分発のトマム経由占冠行きの占冠村営バスに乗車。今日の集合時間は道の駅しむかっぷに9時,または上トマムコミュニティセンターに10時ということで,旭川を朝発って公共交通機関で行くには,この村営バストマム線を利用するのが唯一の選択肢である。
9時27分,上トマムバス停に到着。
集合場所のトマムコミュニティセンター。昭和62年竣工の建物で,役場の支署や消防の分団,簡易郵便局,図書室などからなる複合施設である。
郵便局は昭和15年に開設。当時既に陸別町に苫務郵便局があったので,区別するため国名を冠して胆振苫鵡郵便局としたもの。
道東道の占冠IC〜トマムIC間は10月24日に開通する。開通を記念して,村民を対象としたウォーキングやサイクリングのイベントも行われている。高速道路からのトマムリゾートの眺めはなかなか良いとの評判である。
コミセン横の苫鵡神社。紅葉がきれいだ。
集合時間の10時になり,道の駅からの参加者もバスで到着した。ここで今日のプログラムの説明を聞き,参加者の自己紹介を行った。参加者は山脇先生のほか占冠村9名,せたな町4名,日高町2名,富良野市1名,むかわ町1名,清水町1名,旭川市1名,秋田県からのスローフードフレンズ研修生1名だった。