次に場所を変えて,鵡川支流の林道を山菜を見ながら散策する。
山本さんが,道端で見つけた山菜やアイヌの人たちが食用にしていた木を紹介してくださる。
ヒトリシズカ。これはお茶になるということで,少々採取した。
オドリコソウ。名前のとおり見栄えがするので,ディスプレイ用として少し多めに採取した。
これがトリカブトだという。ヨモギも明日の餅つきに必要だが,集中して採らないとトリカブトと間違える恐れがあるので,こういうときは採ってはいけないと言われた。
16時半,コミュニティプラザに戻り,仕込みを行う。デシさんが,毛虫がいますよと教えてくれた。
餅つきの無料配布に使うササの葉。1人30枚採ったなので,300枚くらい集まったはず。これも水で洗い,明日まで水につけておく。
懇親会は,細谷さんのご厚意で,休館中の湯の沢温泉の広間を使わせてもらうことになった。
途中,4月に完成した鹿肉の解体,加工,包装施設,ジビエ工房「森の恵み」に寄って,鹿肉を分けていただいた。
2009年12月から湯の沢温泉に勤めていた,森のかりうど高橋勝美さんだが,今年2月に株式会社森のかりうどとして法人化,現在はこちらの工房の責任者として,鹿肉の本格的な販売を計画されている。
一方の湯の沢温泉のほうは,今年4月から指定管理者化され,毎年鬼峠越えの隊長を担当しているスポートピアの細谷さんが支配人として管理にあたっている。
山菜市や鬼峠フォーラムで培われてきたネットワークがあったからこういう動きにもなったわけだが,2,3年前にはまったく予期していなかったことである。
ただ小さい村とて,一つの動きがあれば別なところで別な動きがあり,こういった動きもまた占冠のある一面に過ぎない。明日の山菜市には,今日のメンバー以外の出店者も大勢いるようだし,もとより山菜市というのはよそ者ばかりのイベントだと思っている村の人たちが多いのもたしかである。