名寄本線を行く旅を再開する。
昨日とは一転して,激しい雪模様となった。
宇津市街通過。
興部着。
ここで20分間の待ち合わせがあるが,湿った雪が激しく,待合室でじっとしているほかなかった。物産館も冬季休業だった。
興部は昨日が冬まつりだった模様。
道の駅の事務所では名寄〜札幌間のSきっぷフォーを発売していた。西紋地区では,名寄駅または上川駅までマイカーで移動して宗谷本線または石北本線の特急列車に乗るという利用形態がそれなりにあると聞く。しかし上川〜札幌間のSきっぷ,Sきっぷフォーは昨年のうちに廃止,名寄〜札幌間もこの3月をもってSきっぷのみの発売となる。利用者が少ないとはいえ,地方に住む人たちの利便性は何とか保ってほしいものだ。
西興部からの同行者1名,バスターミナル向かいの食堂から出てきた旅人1名のほか,高校生数名を乗せて,ローカルバスの旅は続く。
まだ枕木も残る名寄本線の橋梁。
途中国道から逸れて,沙留停車場線を行く。
オホーツク海が見えた。流氷はまったくなし。
雪は激しく,まっすぐに進むのが困難で,徐行しなければ対向車との行き違いもできない状態である。
紋別バスターミナル着。ここからハイヤーで港に急行すれば,13時半発のガリンコ号に間に合うはずだが,流氷がないので急がずにまずは食事をとることにする。
氷紋の駅内の「らーめん西や」。ラーメンを食べたいお腹でもなかったので,ラーメン以外で唯一品書きにあったチャーシュー丼を頼んだ。
乗客2名で発車。
今日までもんべつ流氷まつりが行われており,祭り期間中,約30分おきにガリヤ号が紋別バスターミナルとまつり会場を循環している。
途中,プリンスホテルで3名の観光客を拾い,出塚水産前を経由した。出塚水産は著名なかまぼこ屋で,旭川西武でも扱っているので,私も時々いただいている。
バスは,水産物加工場や釣具店の建ち並ぶ港湾地帯を,ぐねぐねと進んで行った。
スノーモービルランド。
まつり会場に到着。さすが紋別だけあって,人出が違う。
バスの終点まで乗って,まずは流氷科学センターを見学することにした。
どういう事情かわからないが,北海道立の立派な施設である。
大きなホッキョクグマが迎えてくれる玄関ホール。
3施設共通のセット券を購入した。
ちょうど14時からアストロビジョンが始まったので見学した。これは案の定,時間の無駄だった。
-20℃の厳寒体験室に入る。
まずは流氷神社に参拝。
流氷の展示や流氷水族館があった。
厳寒体験室を出て,常設展示室には,おびただしい数のクリオネがいた。最近他の展示施設ではクリオネが入手できず難儀していると言われる中で,これはすごい。
その他,プレイランドと称して科学館のような展示もあった。観光のみならず地域の教育施設としての役割も担っているようである。
ホタテ絵馬。合格祈願,病気治癒,夫婦円満などそれぞれの願いが込められていた。
お土産屋とお食事コーナー。