北海観光節>小さな旅行記>石狩,胆振,日高,国境を巡るバス旅
千栄方面に引き返す。復旧工事はまだ続いている。
沿道には廃れたドライブインがいくつか見られた。竜宮城のような建物は何だったのだろうか。
日高市街まで歩こうかと思ったのだが,万が一にも開通セレモニーに参加できる可能性を考え,ハイヤーに来てもらった。運転手さんは3たび同じ。
再開通式典は道の駅2階で行われる。
結局,バスツアーはともかく,式典を覗くことすらできない状況だった。報道関係であっても事前申し込みが原則で,当日申し込みの場合は名刺の提出を求めるという徹底ぶり。誰がどういう思いで開通を迎えたのか聞きたかった。
道の駅の前では旗の波による交通安全の啓発が行われていた。
13時50分過ぎ,十勝方面から日勝峠を越えてやってきた車列が日高市街に到着した。
予定より早く,日高町を去ることにした。こちらはJR石勝線の特急停車時刻に合わせて,毎日日高〜占冠間を6往復している路線バス。
占冠駅前到着。このバスも以前に比べるとずいぶん小さくなってしまって,駅前に停まっていてもバスだとわからなかったことがある。
国鉄然とした占冠駅の窓口。ご当地入場券を買いに来ている青年がいて,つられて購入してしまった。
この区間は何十回と乗っている路線。旅行者が乗っているのをめったに見ることがないが,こういうバスを利用することで旅の幅もずっと広がるので,鉄道旅行者にももっと乗ってほしいところだ。
字占冠で今日も元気な原商店。
金山峠で今日4度目の国境越え。
富川製麺所でラーメンをいただく。
今日のように,列車とバスで国境を旅することのできる時代は,いつまで続くであろうか。
昨年の大雨のときにはまだ灯っていた西武の光は,1年以上消えたままだ。また明かりの灯る日が来ることを願ってやまない。