さらに道道343号を西へ6km。倶知安町からニセコ町に入り,西武系のニセコ東山スキー場に着く。昭和54年オープンの比較的新しいスキー場である。ここにはペンション街がなく,ニセコ東山プリンスホテルが独占している。
ニセコ東山プリンスホテル本館。
プリンスホテル新館への車道の上部をプリンスロマンスリフトか通過する。
さらにプリンスゴンドラが上空を通過する。
ニセコ東山プリンスホテル新館。ホテルの内部から外に出ることなく直接ゴンドラに乗り込める。さすがリゾートホテルらしく,人間の欲望をそのまま実現している。
ニセコ東山プリンスホテル新館はニセコで最も立派に見えるホテルだが,すぐ横には「おもしろスノーランド」という安直なプレハブ小屋があった。
ニセコ東山ゴンドラ駅。延長2033mのゴンドラが出ている。
道道343号をさらに西へ進み,道道66号岩内洞爺線に突き当たる。ここを右折。ニセコ東山スキー場から約7kmでニセコアンヌプリ国際スキー場に到着する。
ニセコアンヌプリ国際スキー場は昭和47年に北海道中央バスが開設した。
ニセコアンヌプリゴンドラ山麓駅
ここは緩やかな斜面が多く子供が多かった。小樽,札幌から直行バスが運行されているため,道内客の多いスキー場である。
ホテル日航アンヌプリ。ニセコのホテルの中では最も高級感を感じた。北海道中央バスはスキー場の経営だけを担い,宿泊施設は他企業に委ねている。
しかし,いくら高貴なお方でも,やっぱり好きなのはラーメンと丼物なのだ。
ポテト共和国。1984年に開国したペンション街である。この手のペンション街の先駆けのため注目されたが,特に面白いところではない。
スキー場からは少し離れた道道66号沿いのニセコアンヌプリ温泉。1泊2食付き4950円という安宿である。
道道66号はニセコアンヌプリ温泉の前で左に曲がるが,ニセコモイワスキー場は直進する。約1kmで到着する。
昭和41年に開設された比較的古いスキー場。少し奥まったところにあり,前3者のスキー場のような華がない。地元の人が訪れるところなのかと思ったが,駐車場の車のナンバーを見ると全国各地から来ている。ここは上級・中級者向けのゲレンデが充実しており,穴場として人気があるらしい。
ホテルレイトンニセコ。かつて高級リゾートホテルとして名を馳せていたが,一見廃墟のようにも見えた。
![]() マンション? |
![]() ニセコモイワ荘 |
これでニセコのスキー場巡りは終わりである。北海道のスキー場はニセコと富良野が双璧であり,上富良野出身のわたしはニセコに負けてなるものかと思っていたが,こうしてみるとニセコのほうがいろいろあって楽しそうである。何より富良野には温泉がないのが痛い。
ここから蘭越町に入る。
温泉郷としてはニセコでいちばん有名な昆布温泉だが,道路沿いにいくつかのホテルがあるだけで温泉街は形成されていない。まだスキー場がリゾート地として開発されていなかった時代には,ここが山岳スキーの基地になっていたのだろうが,いまはスキー客がわざわざここに泊まるメリットはあまりないと思われる。
昆布温泉の一角にある名湯・鯉川温泉。れんがもちさんもたまに来るという。
昆布温泉から約1km下るとT字路にあたる。右が岩内洞爺線で,湯本温泉がある。しかしわれわれは左折して国道に向かう。
れんがもちさんも時間があればこの周辺の温泉に入りに来ているそうだ。釧路の周辺にも温泉は多いが,この周辺も良い温泉が多い。住むには良いところだ。今はどこの町にも温泉があるが,やっぱりここらの温泉にいつも入っていたら無理やり掘ったような日帰り入浴施設には入れないという。
道道207昆布停車場ニセコ線を下る。「湯の里温泉郷」という聞きなれない温泉郷の看板があったので左折してみた。
手前と奥の建物はどちらもペンション。これまで見てきたペンション街に比べると,かなりひっそりとしている。
ハイグレードヴィラ。レストランや温泉のある観光施設だが,やはりかなり厳しそうだ。
「湯の里温泉郷」とは一大別荘地だった。この看板はつい最近設置されたもののようだ。
![]() |
![]() |
![]() |
道路が網の目状に走っており,袋小路が多く抜け出すのに苦労した。吹雪の日などここに迷い込んだら遭難しかねない。別荘も廃屋のような古い建物が多く,陰鬱な感じがする。別荘地は恐らく当初計画のいくらも売れていないと思う。それでも役場は除雪したりごみ収集に回ったりしなければならないのだから大変だ。
湯里小学校(廃校)
平成13年度末で廃校になった小学校。犬にワンワン吠えられながら校舎を見物していると,旧教員住宅に住んでいる人から「卒業生の方ですか〜,中に入りますか〜」と声をかけられた。
よくわからないところにあるスノーシェルター。
国道5号昆布の交差点に出る。JR函館本線昆布駅のある集落で,ニセコの西側の玄関口となっている。