鈴川跨線橋。国鉄胆振線の名残。胆振線はこのあと北鈴川駅からオロウェンシリベツ川沿いに大滝村へ向かった。
双葉の手前で,頭上を送電線が2本通過する。写真の電線の左手は札幌へ直行している。近くには双葉開閉所があり,函館,室蘭,苫小牧方面の幹線が集結する北海道随一の電力集中地帯である。
双葉小学校
へき地2級,児童4人,教員4人
「おがれ!双葉っ子」 |
今年度で廃校になる。ここでは「おがれ」という言葉がまだ生きている。
双葉市街。地名は横綱双葉山に由来する。れんがもちさんは「双葉の集落は見る価値がありますよ」と言っていたが,寂しい集落である。ここは胆振線のルートから外れていたが,明治42年にソーケシュオマベツ駅逓所が置かれ,建物は北海道開拓の村に移築保存されている。
胆振線の転換バスは北鈴川〜大滝間で鉄道ルートから外れ,国道に沿って運行されている。
国道276号は千歳空港とニセコを結ぶルートであり,スキーバスと何十台もすれ違った。
鈴川小学校
へき地1級,児童13人,教員6人
鈴川も鉄道の駅や営林署の事務所が廃止され,非常に寂しい集落だった。
国道230号喜茂別市街。従来型の商店街であるが,国道230号は交通量が多く手のつけようがないのだろう。京極の人は喜茂別が嫌いなのだそうだ。たしかに後志のいちばん外れにあるにもかかわらず札幌に近く,幹線道路沿いにあるためだまっていても人がたくさん来るのだから,他から恨めしく思われるわけである。
喜茂別は中山峠を外すとまったく見どころがない。しかし最近は中山峠の観光施設も経営がうまくいっていないようである。人はいくらでも来るのに潰してしまうとは商売が下手な町だ。
中山峠方面を望む。左手にセブンイレブンがある。ここでわれわれは引き返した。