北海観光節旅行記中国四国右回り

湯村温泉

カニと湯の町・浜坂に到着。

この駅前もまた,時代を30年か40年遡ったかのようだ。

浜坂駅16:00発→湯村温泉16:21着 全但バス 湯村温泉行き

バスで山を一つ越え,夢千代の里・湯村温泉に向かう。

湯村温泉に着くと,旅館の名前を書いた幕を持った人たちが待っていた。昔の観光地の写真でこういう風景を見たことがあるが,初めて本物を見て感激した。

 

湯村温泉はNHKのドラマ「夢千代日記」で脚光を浴びた温泉地である。

まずは温泉街を一巡りしてみる。バスターミナル向かいの八幡神社には夢千代日記作者の早坂暁による歌碑があった。

温泉街の中心部へは階段の路地を降りていく。

荒湯

温泉街のシンボル・荒湯。

 

みな,荒湯で茹でたほこほこ卵を食べながら足湯に浸かっていた。

吉永小百合をモデルにした夢千代像。

今日は朝からまともな食事をしていなかったので,夕食はきちんと食べたかったが,温泉街には適当な食堂がなかった。それで結局バスターミナルに戻ってきた。

バスターミナルの2階にはショーケースの上で黄色の回転灯がガラガラと回っている食堂があったのだが,足を踏み入れるのをためらっていると,女主人が通りかかり,

「旅館案内所は今日は休み。えっ食事?わたしがやってるの。よかったらどうぞ」

と言われたので,2階にお邪魔することにした。

 

2階にあった飲み物の見本もなかなか味わいがあった。

料理は予想外に本格派で,量的にも満足のいくものだった。野菜いため定食750円。

夢千代館

 

さらに1時間ほどの余裕があったので,夢千代館に入館した。ドラマが放送されてからもう25年が経つが,夢千代館は4年前にできたばかりで,まだ人気は健在のようだ。今後再放送があったら見てみたいドラマである。

薬師湯

共同湯の薬師湯で入浴。あまり印象の残らない湯だった。

すっかり日も暮れた。18時になると,土産屋は一斉にシャッターを閉め,荒湯でも観光客を追い出すようにして掃除が始まった。この温泉街は,夜に散策することができないようである。ある意味健全だが,こんな温泉街もあるのかと,興ざめした。

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