北海観光節旅行記中国四国右回り

予土線

土佐山田13:28発→高知13:39着 特急南風7号

ピンクを基調とした「アンパンマンれっしゃ2号」の車両が使われていた。JR四国にはアンパンマン列車が4編成あり,土讃線と予讃線の特急列車に充当されている。高知駅到着時にはアンパンマンの声でアナウンスがあった。これは今月27日から始まったばかりのサービスだそうだ。

 

おのれヨサコイの高知市は,はじめからあっさり通過する計画である。駅は高架化されていたが,高架駅というのは基本的に鉄道を邪魔者扱いしている市民感情の表れで,町の顔としてはふさわしくない。駅前もがらんとしてしまって,これでは整備が完了した後も寂しい駅前広場になるだろう。

高知13:50発→窪川14:53着 特急あしずり

下りのみ1日1本運転されている特急あしずり。

 

時刻表にはグリーン車連結の表記がなかったが,ホームでグリーン車の連結を確認したので,窓口でグリーン券を出してもらった。これは正解で,自由席と普通車指定席は帰省客で激しく混雑していた。グリーン車は今日,ムーンライト高知で初めて乗ったが,特急のグリーン車はこれが初めてである。

 

予土線の終点・窪川に到着。

窪川15:20発→宇和島17:51着 予土線 宇和島行き普通列車

 

しまんとグリーンラインと愛称がついている予土線だが,今日は残念ながら,素通りになってしまう。ただ,ロングシートも空いていれば,案外車窓を見るにはよいものである。

意外に思ったが,窪川は四万十川の上流に位置し,線路はここから四万十川に沿ってどんどん下っていくのである。

窪川から若井駅を経て川奥信号場までは土佐くろしお鉄道の線路を走る。信号場を過ぎると土佐くろしお鉄道はループ線で下り眼下に土佐くろしお鉄道の線路を見ることができた。先ほどの特急あしずりはこの線路を走って終点の中村駅に向かったはずだ。

四万十川は沈下橋で知られており,支流も含めて47の沈下橋が架かっているという。写真を撮り逃したものも多いが,思いのほか多くの沈下橋を見ることができた。

茅吹手沈下橋 第1三島沈下橋 半家沈下橋
中半家沈下橋 長生沈下橋 葛川沈下橋(広見川)

江川崎は予土線のおおむね中間地点で,列車はここで30分間停車した。駅に隣接して四万十川ふるさと案内所があった。賞味期限が10日も過ぎたパンや手垢の付いたお土産しか売っていなかったが,せっかくなので「しまんとアロエハンドクリーム」を買っておいた。

 

周辺を一巡りしてみた。

宇和島からの対向列車が到着。

江川崎で四万十川と別れ,車窓には人家が多く見られるようになった。分水嶺を越えることなく愛媛県に入り,松丸付近から列車のスピードがガクンと落ちた。もと軽便鉄道だった名残だという。

 

近永で対向列車と交換。この駅から宇和島駅までは,列車の運転本数がやや多くなる。

伊予宮野下駅でまた列車交換。単線の醍醐味である。このあとようやく分水嶺を越え,宇和島市に入った。

予土線の終点北宇和島駅。松山からの特急宇和海17号の通過待ちで5分の停車。

終着駅宇和島に到着。

予土線は素通りするのを惜しく思っていたが,思いのほか車窓見物や途中駅での下車を楽しむことができて良かった。

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