神社の境内からは,さらに祖父杉,祖母杉,市内展望地などへと道が続いているようだったが,時間の都合で今日はここで引き返すことにした。
この神社にはまた来ようと思う。
参拝客は誰もいないというのに,なんと社務所に明かりが灯っていた。
当番の人が2人詰めていたが,まず誰も来ないと思っていたようで,何度も呼びかけてようやく出てきてくれた。お札をいただいた。参拝記念の焦がし絵,ふくろうなんていうのも張り紙がしてあって気になったが,慣れない当番の方にわざわざ見せてもらうのも気の毒に思ったので,次の機会を待つことにした。
今度は神社のほうから道なりに下っていくと,15分ほどで住宅街の中に建つ鳥居に至った。来るときの道は最短経路ではあったが,神社の参道ではなかったのだ。
黒森神楽舞初めのポスターがあった。いつか見てみたい。
山口小学校の脇を通り,駅方面に戻る。この辺を歩くのは初めてだ。宮古は何度も訪れている割には,あまり奥深いところを歩いているわけではない。
サティ跡にオープンして10周年となるキャトル宮古。
本日9時からの新春初売りでは,現金硬貨お玉すくいの抽選会が行われていた。
さて,これからの20分あまりはお土産タイムである。まずは,JR宮古駅に隣接する,おみやげ「ぐるっと遊」に入ってみる。
宮古のお土産はすべてが魅力的だ。6年ぶりになってしまったが,もっと足繁く来るべきだったなと反省した。
心配していた山田の生せんべいは復活していた。工場は津波で流されたが,ファンの応援などもあり,震災から1年余りで復活したという。
三陸鉄道の宮古駅。三陸鉄道の北リアス線は,海岸からやや離れた場所をトンネルで貫いているため津波の被害が比較的少なく,震災から間もない3月20日には,宮古〜田老間で運転を再開している。
窓口には応援のメッセージがたくさん。
こちらには,三陸鉄道オリジナルのお土産が,ものすごい数あった。三鉄チキンカレー,三鉄前向きカレー&ハヤシ,三鉄赤字せんべい,きっと芽がでるせんべい,久慈ありすイラストそのまんま南部せんべい,などなど。とりあえず,誰にあげるかも考えず,手当たり次第に買い込んだ。
本や雑貨のオリジナルグッズコーナー。「三陸鉄道こたつ列車で冬の旅音頭」のCDなどというのもあって,これもとりあえず買っておいた。
ここで「月刊みやこわが町」という雑誌を,いまさらながらに知った。もう四半世紀の歴史があるそうだが,この内容がすごい。地元経済紙というのはよくあるが,この雑誌の場合,内容が経済活動とはまったく無縁なのだ。これもまた宮古らしいことと思った。
名残惜しいが,近い将来また来ることを心に決めて,宮古を発つ。
バスは,駅前から東に折れて,海のほうへ向かう。しだいに津波に深く浸かった地域へと入っていくが,商店街では昔ながらの初売りの風景が見られた。
これから中央通り商店街の初売りイベントとして,山口太鼓の演奏が始まるそう。
閉伊川河口近くの,いかにも津波の被害を受けそうな場所に建つ宮古市役所本庁舎。1階は完全に水没したという。
せっかく宮古を訪れたにしては寂しい昼ご飯をバスの中で食べる。
紙袋2つ分になった宮古のお土産。